外壁塗装をDIYで行うメリットとデメリット|「費用が安い」は嘘?

リフォーム・リノベーション

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「外壁塗装をDIYで行いたい」

「自分で外壁の塗装をして費用を節約できないものか」

と考えてはいませんか?

 

この記事では外壁塗装をDIYで行うメリットとデメリット、作業方法を紹介します。

DIYとは、業者に頼むのではなく自分で物を作ったり修繕したりすることです。

 

外壁塗装をDIYで行えば費用を確実に節約できると、勘違いしている人がいます。

DIYで外壁塗装をして後悔しないために注意点を知っておきましょう。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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外壁塗装をDIYで行えるのか?

外壁塗装をDIYで行うことは可能です。

必要な道具を揃え、足場を組み立て、作業人数を確保して数ヶ月かければ塗装ができるでしょう。

 

ただし業者に依頼したときに比べてスムーズに終わることはありません。

塗装のために買った道具は1回使っただけで不要になりますし、保管や廃棄するにもスペースやお金が必要です。

 

DIYで外壁塗装をすると1年で塗装が剥がれることも珍しくありません。

外壁塗装の業界で働いている職人ならともかく、知識や経験がない素人が行うのであれば満足する仕上がりは望めないでしょう。

 

外壁塗装をDIYで行うメリット

自分でDIYを行うことで何が得られるのでしょうか?

DIYで外壁塗装を行うメリットは以下の3つです。

業者に依頼するよりも費用が安くなる可能性がある

DIYで外壁塗装をすると業者に依頼したときに比べて手間賃がかかりません。

材料費、足場費用、道具代で工事をできるため、業者に依頼する金額の6割程度で工事が可能となるでしょう。

 

外壁塗装では30坪の住宅であれば100万円前後が相場目安のため、DIYなら60万円程度で工事が可能と考えられます。

悪徳業者に騙される危険がない

外壁塗装の業界には悪徳業者が多数存在します。

見積もりや業者選びの段階で見分けないと、高額な費用の請求や手抜き工事をされます。

しかしDIYで外壁塗装をするなら悪徳業者に騙される危険はありません。

業者探しに時間をとられない

外壁塗装では悪徳業者を見抜く知識を得るだけでも労力が必要です。

見積もりに関する知識や業者を選ぶ基準のほか、工事に関する勉強もしなくてはいけません。

DIYであれば業者を探すための知識は必要ありません。

 

外壁塗装をDIYで行うデメリット

メリットが多いと感じられるDIYですが、デメリットもあります。

DIYで外壁塗装をするデメリットは以下の6つです。

1年以内に塗装が剥がれる危険がある

一見すると簡単そうに見える外壁塗装ですが、国家資格があるほど難易度が高い作業です。

一般には知られていないノウハウが数多く存在するため、素人が見よう見まねで塗装をしても高確率で失敗します。

 

DIYによる外壁塗装で失敗すると、塗装は1年とかからずに剥がれ落ちるでしょう。

塗装が剥がれたら塗り直せばいいだろうと考えるかもしれません。

費用を60万円近くかけてDIYで塗装しても1年で剥がれてくるなら、業者に依頼したほうが安く済みます。

ちなみに、塗りなおす際は、古い塗装を剥がす作業から始めなくてはいけません。
DIYの作業自体が3ヵ月以上かかるため、

苦労してDIYで塗装したのに1年で剥がれてしまえば、自分で塗ろうとは二度と考えないでしょう。

結局、業者に依頼しなおす羽目になってDIYで使った費用が無駄になります。

DIYの方法を1から調べなくてはならない

外壁塗装をDIYで行えば業者選びに時間を割かれることはありません。

しかしDIYの技術を学ばなくてはいけないため、業者選びで必要な労力を遥かに超えて学ばなくてはいけません。

 

外壁塗装では足場組み立て、洗浄、養生、下地調整、下塗り、中塗り、上塗り、付帯部塗装、足場解体、清掃など、多数の工程があります。

 

足場の組み立てと解体は専門業者に依頼したとしても1つの工程につき1時間以上は学ぶため、合計で8時間以上の勉強時間が必要だと考えられます。

業者に依頼するより何倍も時間がかかる

DIYの最大のデメリットは、業者に依頼するより何倍も作業時間がかかることです。

業者に依頼すると2週間〜3週間程度で工事が完了します。

 

しかしDIYで作業をすると3人がかりでも1ヵ月以上かかります。

1人で作業をするのなら3ヶ月の工期を見込まなくてはいけません。

 

上記は平日に毎日6時間以上の作業をした場合です。

休日だけとか、毎日2時間程度しかできない場合だと半年以上は終わらないかもしれません。

体力がなければできない

外壁塗装の作業は意外と重労働です。

15キログラムはある塗料缶を運んだり、塗装の道具を常に持ち歩いたりして作業を行います。

 

外壁塗装では中腰で作業をすることも多く、腰を痛める職人が多い業界です。

DIYの場合は4キログラムの塗料缶でもよいでしょう。

 

ただし30坪程度の住宅を塗るために必要な塗料の重さは合計で20キログラムを軽く超えます。

外壁塗装では塗料缶を運ぶ作業は避けられないため、腰を痛める可能性は高いでしょう。

意外と費用がかかる

外壁塗装をする場合、足場が必須です。

「脚立を使って塗装ができるのでは」と考える人もいますが、住宅の構造によっては足場がなければ塗装はできません。

 

足場を自分で組み立てることは不可能なので、20万円近く支払って専門業者に依頼します。

足場費用の他に塗料の材料費で20万円以上、塗装する道具の購入とゴミの処分で10万円程度が必要です。

合計で50万円はかかるため、DIYで作業をしても工事費用は思ったほど安くはなりません。

近隣住民とのトラブルになりやすい

DIYのリスクとして無視できないのが近隣住民とのトラブルです。

外壁塗装では、どれだけ気をつけていても塗料が周囲に飛び散ります。

 

屋根を塗装する際には近隣の住宅や車に塗料が付いてしまうことがあります。

業者に工事をしてもらう場合は、近隣住民への賠償金などをあなたが負担する必要はありません。

 

しかしDIYだとすべての責任があなたにあるため、住宅や車に塗料が付いてしまうと高額な賠償金を請求されるでしょう。

 

賠償金額だけで50万円を超えてしまい、DIYなのに業者に依頼するよりも高額になってしまうかもしれません。

 

塗料は風で簡単に飛ばされてしまうため、プロでも飛散を完全に防止できません。

DIYで工事をして近隣住民とトラブルになる例は珍しくないため、自分で塗装をする人はクレームが来ることを覚悟しておきましょう。

 

外壁塗装工事をDIYで行うと起こるトラブル例

DIYで外壁塗装を行うと起こるトラブルの例を紹介します。

多くのケースが業者に外壁塗装工事を依頼することで防げるでしょう。

トラブルが心配な人は最初から業者に依頼することをオススメします。

 

近隣住民からクレームが来た

DIYで外壁塗装をすると特に起こりやすいトラブルが近隣住民からのクレームです。

クレームの例としては、

 

  • 悪臭がひどい
  • 塗料が飛ぶからやめろ
  • (屋根の塗装時に)落ちたら危ないからやめろ

 

などがあります。

高額な賠償金を支払うことになった

隣家の洗濯物や外壁、車などに塗料を飛ばしてしまうと賠償金を支払わなくてはいけません。

安くても数万円、高額な場合は数十万円が請求されるでしょう。

 

塗料が隣家の外壁に1滴落ちただけでも支払いを請求されます。

DIYが業者に依頼するよりも高額になるケースは、多くが高額な賠償金によるものだと考えられます。

使った道具の処分に困った

外壁塗装をする際には、塗料を入れるバケツや下地調整の道具、ローラー、はけ、塗料など必要な道具がたくさんあります。

 

外壁塗装は10年に1回程度しか必要ないため、購入した道具は処分する人が多いでしょう。

 

塗装に使った道具は分別が難しく一般ゴミには出せない物もあります。

DIYで外壁塗装をすると、道具を処分するだけでも労力と費用がかかります。

 

外壁塗装をDIYで行う際に必要な道具

 

デメリットを知ってもDIYをしたい人のために、外壁塗装に必要な道具を紹介します。

下記以外にも道具が必要となる場合があるので注意してください。

 

  • 下塗り塗料
  • 中塗り・上塗り塗料
  • ローラー
  • はけ(刷毛)
  • コーキング
  • 金ベラ(かわすき)
  • 塗料を入れるバケツ
  • マスキングテープ
  • 布のガムテープ
  • マスカー(テープ+ビニールシートが一体化したもの)
  • 外壁を洗浄するホース
  • 掃除用のホウキとチリトリ

 

多くは100円ショップでも購入可能です。

塗装を長持ちさせるために良い道具を揃えたい人はホームセンターで探しましょう。

 

塗料以外の道具は高くても10万円あれば全部購入ができます。

塗料は住宅の外壁面積によりますが、合計で20万円近くはかかるでしょう。

下塗り塗料

塗装の密着性を高めるために必要な塗料です。

下塗りをしないと塗装が短期間で剥がれやすくなります。

中塗り・上塗り塗料

下塗りのあとに2回塗る塗料です。

中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。

ローラー

広い面の塗装をするために必要です。

はけ(刷毛)

ローラーで塗れない狭い面や角を塗装するために必要です。

コーキング(シーリング)

外壁の隙間を埋めるゴム状の素材がコーキングです。

下地のひび割れや穴を埋めるために使います。

 

サイディング外壁の場合は隙間を埋めるためにシーリングを打っているため、改めて打ち直しが必要な場合もあります。

シーリングの打ち直しは技術的に難しいためプロに依頼しましょう。

金ベラ(かわすき、スクレーパー)

外壁の古い塗装やサビを落とすために使います。

古い塗装を残したまま塗り替えると、1年ともたずに新しい塗装が剥がれてしまいます。

塗料を入れるバケツ

塗料を持ち運ぶために必要です。

ローラーの塗料を適切な量に調節するために網目状の板も買いましょう。

マスキングテープ

塗らない場所との境界線に貼るために必要です。

マスキングテープは平らな面などに使います。

布のガムテープ

ガムテープは塗らない場所との境界線に使います。

紙製では剥がれてしまうため、必ず布製のガムテープを購入してください。

マスカー

ガムテープとビニールシートが一体化した養生道具です。

ガムテープの上に貼って、窓や玄関など塗装をしない場所を保護します。

 

養生する面積が広い場合は、1メートル以上の長さがあるビニールシートを使うのもオススメです。

外壁塗装ではマスカーやビニールシートを大量に使います。

外壁を洗浄するホース

塗料を密着させる目的で外壁を洗浄する際に使います。

高圧力で水を噴き出す必要があるため、高圧洗浄用の機械を使うことが望ましいです。

機械を使わない場合はホースの先を細めて圧力を上げてください。

掃除用のホウキとチリトリ

足場を解体したあとの掃除に使います。

 

外壁塗装をDIYで行う際の手順

DIYで外壁塗装を行う手順を紹介していきましょう。

業者が行っている工程ですので、品質を落としても構わない人は手順を省いたり順序を入れ替えたりしてもよいでしょう。

足場組み立て

業者に依頼して足場を組み立ててもらいます。

素人が自分で足場を組むことは現実的ではないため業者に依頼しましょう。

高圧洗浄

圧力をかけた水で外壁を洗浄します。

水道の蛇口が外にある家なら準備の手間が少なくて済むでしょう。

高圧洗浄は外壁や屋根など塗る場所すべてにくまなく行うことが重要です。

養生作業

マスキングテープや布テープ、マスカーなどを使って、塗装をしない場所を保護します。

塗らない場所との境界線がキレイになるかどうかは養生の技術によって決まります。

下地調整

古い塗装やサビをスクレーパーや金ベラで落とす作業です。

外壁にひび割れがあればコーキングで埋めます。

下塗り

中塗り・上塗り塗料を外壁に密着させるために下塗りをします。

外壁の全面にもれなく塗りましょう。

中塗り・上塗り

下塗りが乾燥したら中塗りと上塗りを行います。

基本的に塗料が乾燥するまでは晴れた日でも1日ほど待ったほうがよいでしょう。

下塗り、中塗り、上塗りで最低でも3日はかかる計算です。

付帯部塗装

外壁や屋根の細かい部分を付帯部と呼びます。

破風、軒天、雨樋などです。

 

目立たないため塗装しなくてもいいと考える人もいますが、放置するとサビなどの劣化によって雨漏りや隙間風の危険性があります。

 

付帯部の塗装は外壁や屋根の塗料とは異なります。

材質ごとに適した塗料を使うことが多いです。

養生剥がし・仕上げ

塗装が終わったら養生を剥がし、細部を仕上げます。

塗りそこねが無いかもチェックしましょう。

足場解体

仕上げが完了したら業者に足場を解体してもらいましょう。

清掃

足場を解体すると養生テープなどのゴミが散らかっているため、清掃して工事を完了します。

1人で作業をする場合、すべての工程を終えるまでに最低でも3ヶ月は必要でしょう。

 

外壁塗装をDIYで行うと業者よりも高額になるリスクがある

DIYで外壁塗装を行うと費用が節約できる可能性があります。

しかし近隣住民とのトラブルになって賠償金を支払うことになれば、業者に依頼するよりも高額な費用がかかるでしょう。

 

技術がない人が工事を行うと1年で塗装が剥がれることもあります。

3ヵ月以上かけてDIYで塗装したのに1年以内に塗料が剥がれてしまうのなら、二度と自分で外壁塗装しようとは考えないでしょう。

外壁塗装で無駄な労力と費用をかけたくない人は、DIYではなく業者に依頼しましょう。

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