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皆さんは、普段、屋根についてどれくらい気にかけているでしょうか。
たいていの方は、ほとんど気にかけず過ごしていると思います。
しかし、実は、住まいの中で最も過酷な環境にあるのが、屋根なのです。
屋根は、風や雨にさらされ、日光や熱から家を守る大切な役割を担っています。
この屋根が傷むと、雨漏りなどが発生しますし、住まいの寿命を縮めてしまいます。
雨も多く、台風など風水害も多い日本では、屋根が住まいを制するといっても過言ではありません。
今回は、屋根と屋根材の種類や特徴をご紹介し、それぞれののメンテンス方法を伝授いたしします。
屋根について深く知ることで、お住いの家に見合ったメンテナンス方法が見つかることでしょう。
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1. 屋根の種類
まず、日本の住宅の代表的な屋根の種類を見ていきましょう。
屋根は形によって大きく4種類に分けることができます。
切り妻型、寄せ棟型、片流れ型、入母屋型です。
1-1. 切妻型
まず切妻型です。日本の代表的な屋根の形です。
和風にも洋風にも採用されています。
四角い建物の上に三角の屋根がついており、皆さんの頭にも真っ先に浮かぶのがこの切妻型の屋根です。
メーカーも、基本的に切り妻型を前提として、屋根材を販売しているようですね。
切り妻型は、構造が単純な上、比較的丈夫で雨漏りも少ないというメリットがあります。
また、ソーラーパネルが設置しやすい、屋根裏のスペースが確保できる、雪が落下する場所が予測できるため、雪の落下による事故を事前に予測できるなど、多くのメリットがあります。
シンプルな構造のため、メンテナンスも安価で楽です。
メンテナンスの際は、チェ棟部・軒先・ケラバ(屋根のうち軒先から出ている部分)を重点的にチェックしましょう。
1-2. 寄せ棟型
次に寄せ棟型です。
屋根の最上部から4方向の屋根面が分かれている屋根のことです。
台風などの風圧に強い構造で、和風・洋風両方に使われています。
デメリットがあるとすれば、4方向の屋根面が結合する部分(「かき合い」といいます)で、しばしば雨漏りが発生することでしょう。
ですので、メンテナンスの際は、この「かき合い」をしっかりチェックしましょう。
不具合が見つかった時の加工費などで、メンテナンス費用がかさむこともあります。
1-3. 片流れ型
片流れ型の屋根は、切妻型を棟の結合線に沿って真っ二つに切断したような形の屋根です。
シャープでモダンな外観で、個性やデザイン性を重視する家によく採用されています。
屋根幅を取らないため、狭い敷地でも合理的にお洒落に見せることができます。
ほぼ一枚屋根のため雨漏りも少なくメンテナンスも楽です。しかし屋根が一面しかないので、雨の流れが集中してしまい、雨樋へ一気に水が流れ込み、溢れてしまうこともあります。
ですから、雨樋を中心にメンテナンスを行いましょう。
雨樋は、5~10年ごと溶剤系塗料にて塗装し、色あせや色落ちを補修し、10~15年ごと取り替えるのが良いとされています。
1-4. 入母屋型
入母屋とは、上部が切妻型で下部が寄棟型となっている屋根です。
古くからある和風住宅でよく見かける形状です。
切妻型と寄棟型の混合構造になりますので、その構造は複雑です。
屋根棟が多くあり、結合部分が複雑なことから雨漏りの危険が高い屋根と言えるでしょう。
入母屋型のメンテナンスは、切妻型、寄棟型と同様ですが、壁の部分から漏水していると、構造が複雑なため大工仕事も必要となってしまうため、メンテンス費用が高額となることもあります。
2. 屋根材の種類
屋根材は大きく4種類に分けることができます、金属系(ガルバリウム、銅板、トタン)、スレート系(化粧スレート、天然スレート)、セメント系(厚形スレート瓦、コンクリート瓦)、粘土系です。
2-1. ガルバリウム鋼板(ガルバ)
ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の鋼板で、金属名ではなく、日鉄住金鋼板株式会社の商品名です。
ガルバリウム鋼板の特徴は、軽量で建物の負担が少なく、色のバリエーションが豊富で、様々なデザインが可能なことです。
また、安価なのも特徴と言えるでしょう。
耐久年数は30~50年前後で、ほぼメンテナンス入らずです。
欠点を上げるならば、一般的なタイプだと断熱性と防音性が低い点でしょう。
塗装が必要ない、と言われることもありますが、実際は塗装が必要です。
ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法はいたって簡単です。
定期的に水をかけるだけです。
一年に一回でも良いですが、雨が降った後に泥がはねているようであれば、水洗いすればよいでしょう。
逆に、雨水がかかりにくい部分は、汚れなどが流れにくくなっているので重点的に流すようにしましょう。
また、潮風が来やすい海沿いの地域や、酸性雨が降るような地域ですと、一ヶ月ごとなど頻度を増やすと良いですね。
ただ、高圧洗浄は避けるようにしましょう。
高圧洗浄機は、家庭用であっても非常に高圧なので、ガルバリウム鋼板などの金属板には向きません。優しく水で汚れを流しましょう。
2-2. 銅板
銅板は、サビにくく安価な事で知られています。
銅屋根の場合、施工方法が劣悪でない限り、一定期間風雨を浴びると、緑青が表面をコーティングすることで、耐久性を増します。
ただ塗装しても、すぐに剥がれてしまうので、デザイン性は高くありません。
その一方、柔らかい材質のため、加工しやすく、軽量で地震にも強いというメリットがあります。
耐久年数は50~60年と言われていますが、サビが出た場合には補修や塗替えをしておかないと、劣化が進み穴が開くことがあります。
2-3. トタン
トタンは、屋根自体の継ぎ目がわずかで済むため、雨漏りしにくい屋根材です。
また安価で施工期間が短く済むなどのメリットがあります。
その一方、外観が安っぽくなる、耐久性が低い、風雨の音が響く、断熱性に乏しいなどの短所もあります。
特に、夏場の屋根表面温度は70度以上になることもあります。
そのぶん室内へ伝わる温度も上がるため、建物の断熱がしっかりできていないとエアコン代がかさみます。
トタンは7年~10年で補修と塗装が必要となります。
特にサビが出だすと、いっきに劣化が進行します。
トタンの塗替えは比較的簡単にできるため、定期的にご自身で塗替えを行っている人もいるようですが、トタンの塗替えの場合、下地と塗料を密着させるために、ケレンと呼ばれる研磨作業が必要になります。
サビや旧塗膜を落としキレイにし、小さなキズを付けることでトタンと塗料が密着して強い塗膜を形成するためです。
トタンはメンテナンスに手間がかかる上に、費用も安くありませんので、劣化が進んでいるようでしたら、葺き替えてしまうのが合理的でしょう。
2-4. 化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)
化粧スレートは、日本の住宅の屋根で一番メジャーな屋根材です。
化粧スレートという呼び名よりも、カラーベストやコロニアルが馴染み深いかもしれません。実は、カラーベストは、ケイミュー株式会社の製品名で、コロニアルはその中で一番売れている商品名なのです。
化粧スレートは、セメントに繊維を混ぜて固めたもので、軽量で耐震性が高く、安価で施工しやすいといった特徴があります。
また、カラーバリエーションも豊富です。
短所は、10年程度で塗装や棟板金交換が必要など、頻繁なメンテナンスが必要で、風や地震の影響で非常に割れやすいところでしょうか。
また、劣化による色褪せが目立ちやすいことなどがあります。
メンテナンスは、古いスレートの塗装を高圧洗浄機などで取り除き、傷んだ箇所を補修後、再塗装するという方法です。
これにより、スレートの経年劣化のスピードを遅らせます。
ただし、すでにボロボロになったスレートに塗装をしてもすぐに剥がれてしまうので、その際は、思い切って屋根の葺き替えをしましょう。
なお、西暦2000年以前に製造されたスレート瓦には、アスベストが含まれています。
アスベストは、飛散しないければ人体に影響はありませんが、ボロボロになってしまうと飛散の危険がありますので、気をつけてください。2006年以降に作られたものには、アスベストは使われていません。
2-5. 天然スレート
天然スレートは、玄昌石という石を板状にした屋根材です。
高い耐候性、耐久性、断熱性を持っていますが、割れやすく高価なこともあり。
日本ではあまり普及していません。
主にヨーロッパで広く使われており、現在、日本では宮城県石巻市雄勝町でしか生産されていません。
2-6. 厚形スレート瓦(プレスセメント瓦)
厚形スレートは、砂(細骨材)とセメントと水とを練り混ぜて作る、いわゆるモルタルの瓦です。
最近は住宅の洋風化にともない、洋瓦型や平型がほとんどです。
日本瓦型の厚形スレートは、ほとんど製造されていません。
特徴は、熱に強いため緊張縮小しにくく、表面を塗料で着色するのでカラーバリエーションも豊富なことです。
ただ、施工には熟練の職人さんの技術が必要となります。
また、セメントが主原料なので、定期的な塗り替えメンテナンスを欠かすと、チョーキング、色あせ、変色、カビやコケの発生につながりますので、気をつけてください。塗り替えの際は、まず高圧洗浄して苔や汚れなどを取り除きます。
2-7. 日本瓦
日本の伝統的な屋根材です。現在もまだ多くの需要があります。
岩石が風化してできた粘土を瓦の形にして乾燥させ、高温で焼き上げて作る屋根材です。
屋根材の中でも最も耐久性があり、100年以上持つとも言われています。
ただ、日本瓦自体が重いので、屋根が重くなり、地震対策としては不向きといえます。
日本瓦のメンテナンスは、スレート材と違い10年~15年での塗り替えは必要ありません。
しかし、主に本棟や隅棟部分を仕上げるときに使用される漆喰が、剥がれているにも関わらず放置しておくと、徐々に雨水が内部にしみこんでしまい、雨漏りの原因となります。
このような場合は、漆喰の塗り直しや重ね塗りをしましょう。
ただ、棟が大きく歪んでズレてしまったり、積んである「のし瓦」が飛び出している場合は、漆喰の塗り直しをしても効果はありません。
そんなときは、瓦の組み直し工事をして、ズレを直しましょう。
2-8. コンクリート瓦(モニエル瓦)
コンクリート瓦は、厚形スレートと同じ原料ですが、セメント量が少なく、押し出し成形方式で形を作るので、立体感があり、洋風住宅向きの屋根材と言えるでしょう。
日本瓦と同様に、耐火性に優れ、塗料で着色できるのでカラーバリエーションが豊富です。
コンクリート瓦も、塗装によるメンテナンスが可能ですが、厚型スレートとは下塗り材料が違うので、塗る際には気をつけましょう。
厚型スレート用の下塗り材を使ってしまうと、せっかく塗った塗料がボロボロと剥がれてしまいます。
念のため、コンクリート瓦と厚型スレートを見分ける方法をご紹介しておきます。
小口が平らでなめらかなのが厚型スレートで、ゴツゴツしているのがコンクリート瓦です。
3. 屋根のメンテナンスを怠ると・・・
一般的に、屋根は外壁に比べ3倍以上の紫外線を浴びると言われています。
外壁の場合は、東から上った太陽が西に沈んでいきますので1日中太陽の影響があるわけではなく、面によっては一定の時間のみ日差し受けずに済みます。
その一方、屋根は多少の差はありますが、日中はずっと紫外線を浴び続けています。
紫外線だけではありません。また、気候変動の大きい日本では、雨や風、雪の影響も激しく受けています。
こうした環境下、屋根をメンテナンスせずに放置しておくと、まず起こるのが雨漏りです。
場所によると漏電の恐れもありますし、屋根からの水分によって水分によって、家の構造材の腐食すら招きます。
次に苔やカビの発生です。
苔やカビを放置しておくと、水分を溜め込み、屋根材が反り返ってしまいます。
また、トタンなどの金属の場合、塗装が剥がれ劣化が進むとサビが生じます。
サビを放置しておくと、屋根材に穴が空き、雨漏りにつながります。
サビが出てきた時点でかなり劣化が進んでいると考えられるので、塗替えや葺き替えを検討しましょう。
また、スレートの場合はヒビ割れに注意です。
スレートは割れやすいので、アンテナ修理やソーラーシステムの設置の際の振動で割れることもあります。
ヒビ割れが発生した場合は、下地補修するか一部を張り替えるようにしましょう。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
ふだん、あまり思いを巡らすことはない屋根ですが、いろんな種類があるものですね。
家の壁と同じく、日差しや風雨から私たちの家、そして暮らしを守ってくれる必需品ですから、きちんとお手入れして末永く頑張ってもらいましょう。
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