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マンションなど大型の建物は、柱と梁を接合することにより強度を得るラーメン構造です。
柱や梁が室内に張り出してこないよう考えたのがこのアウトフレーム工法です。
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1.これまでのマンションの室内
アウトフレーム工法を採用していないマンションやアパートの室内は、天井部分に四角の「でっぱり」があります。
このでっぱりのために、背の高い箪笥(クローゼット)やロフトベッドを入れられないこともあります。
このデッドスペースを解消するために、柱や梁を部屋の内部から屋外部分へ、強度に問題が無い程度移動させる作りをアウトフレーム工法(アウトポール工法)と呼びます。
生活のために必要な道具を入れにくい状況を解消するためには、柱や梁を住戸の外側に出してしまいます。
バルコニー部分へ押しやることで、室内のデッドスペースを排除するのです。
これにより、すっきりとした居室を作ることができるようになりました。
2.アウトフレーム工法は2種類
アウトフレーム工法には、単に「アウトフレーム工法」と呼ばれるものと、「アウトフレーム逆梁工法」と呼ばれるものの2種類があります。
アウトフレーム工法は、バルコニーの部屋寄りの位置に柱や梁を出します。
アウトフレーム逆梁工法は、バルコニーの手すりの位置に柱や梁を出します。
こうすることで、すっきりとした室内を実現できるようになりました。
更に、バルコニーに面した梁が最小限で済むため、従来よりも大きなサッシを導入することもできます。
生活の面では、家具のレイアウトが自由になりますし、子どもさんが柱にぶつかったりといった問題を解消できるようになったのです。
3.デメリットはないの?
アウトフレーム逆梁工法では、バルコニーの手すり位置に柱と梁を移動させます。
バルコニーのコンクリート立ち上がり部分が高くなることから、冬場に日光が入りづらくなったり、通気性が若干落ちたりすることがあります。
手すりと一体化した梁の高さ(手すり壁)が低すぎると思わぬ転落事故につながることもありますので、防止対策が取られているかをきちんと確認してください。
バルコニー面積が狭くなりがちなのもデメリットです。
天井ぎりぎりにまで使える開口部(窓ガラス)は気分の良いものですが、ガラスはコンクリート壁に比べ断熱性は劣る物です。
ペアガラス、トリプルガラスなど、断熱性能の高いガラスでないと、冷暖房のコストに響くのです。
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