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防水工事の中でも、特に屋上部分に行う施工方法です。
採用する手法によっては、専用の釜やバーナーを使用するため、手慣れた専門業者に依頼することとなります。
歴史のある防水工事方法
合成繊維不織布にアスファルトを含ませたルーフィングと呼ばれるシート状のものを重ね合わせ、その層をいくつも作ることで高い防水性能を誇る手法です。
ビルやマンションの屋上でよく用いられる方法で、日本でも長い歴史を誇るのがこのアスファルトルーフィングです。
一般家屋でも、屋根下葺材としても使用しその上に瓦やスレートを張ることがあります。
耐久性も他の防水工事より優れている事から、メンテナンスの周期を長くすることができます。
施工方法は大きく3つ
1.熱工法
専用の釜で250度近くまで熱したアスファルト素材を使用し、3つ、ないしは4つほど積層させることで防水効果を得ようとするものです。
専用器具が必要であることや、熱によるアスファルト独特のニオイが発生することが注意点です。
硬化が早いのが特徴です。
2.常温工法
接着剤(プライマー)層を持つアスファルトのルーフィングシート(改質アスファルトルーフィングと呼びます)を2~3層に重ね、ローラーで圧力をかけることで密着させる方法です。
シート状になった製品があるので、必要なサイズに切り分けながら使用します。
通常、この改質アスファルトルーフィングを施工する際に熱源や有機溶剤は必要としないため、施工の際にご近所へのご迷惑が少ないのが良い点です。
冬場などの低温時には接着しづらい面があります。
3.トーチ工法
複数の改質アスファルトルーフィングシートを、バーナーで熱しながら接着する方法です。
熱工法ほど大掛かりではなく、常温工法ではうまく接着できないようなケースに用いられることが多い方法です。
改質アスファルトルーフィングシートと言っても、このトーチ工法専用のもの、常温工法のものがあり、使い分けをします。
アスファルトルーフィングシートの寿命は長くて20年
一般戸建て住宅に使用される改質アスファルトルーフィングシートの寿命は、15~20年と言われています。
屋根は太陽に一番近い場所であるため、高温となります。
そのため、劣化が意外にも早いのです。
知らないうちに雨漏りが始まれば、屋根に近い部分の柱や梁の傷みにつながります。
屋根瓦といった表から見える部分の傷みだけでなく、この防水の役割を担うシートの傷みを早期に手当するためにも、この15~20年サイクルで屋根のメンテナンスが必要となるのです。
施工に当たっても、隙間なく接着するための技術を要するので、いわゆる「屋根屋」と呼ばれる専門業者が存在しますから、メンテナンス時期がくればこのような防水工事に長けた業者に依頼する必要があります。
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