構造用合板とは

住宅用語集 住宅建築用語集

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家というもの、地震大国日本においては、やはり頑丈であって欲しいものです。そのニーズを満たすために使用されるのが「構造用合板」です。壁や床下、屋根下の下地材に使われるこの合板は、構造的に耐力が必要な部分を支える縁の下の力持ちです。

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耐力壁を作るときの「基本」

地震や台風のときの揺れに対して、壁自体が強度を持っていることが好ましいものです。大きな柱や梁で揺れを吸収できる立派な家もありますが、やはり壁も揺れに強ければいうことはないでしょう。柱や梁に加え、壁も強くするため使用されるのが構造用合板なのです。

構造用合板は日本農林規格(JAS)で定められた規格に則っており、木の繊維の向きを交互(縦・横・縦・横…)と重ねた造りとなっています。そのため上下左右から加わる力に強いという特性を持ちます。

合板―接着剤を使用しています

先にご説明したとおり、強度を増すために木の繊維を交互に重ねているのが構造用合板です。つまり、接着剤を使用している材なのです。シックハウス症候群としてしられる化学薬品への反応を引き起こす可能性があるものともいえます。

ですが、改正建築基準法によってホルムアルデヒドの放散量を制限している今、「フォースター(F☆☆☆☆)」表示で放散量をチェックすることができるようになっています。星の数が多ければ多いほどホルムアルデヒドの放散量は少ない商品である、と理解できるのです。構造用合板の隅に、焼印やシール貼付がありますので、専門家でなくてもチェックは可能です。

その仕組みは、低ホルムアルデヒドの接着剤の使用。更にはホルムアルデヒドを抱え込む「キャッチャー剤」を接着剤に配合することで、より安心な合板としているのです。

※すべての人にアレルギー症状が出ないという訳ではありません。

構造用合板を使いたがらない工務店が増えている?

高温多湿の日本において、接着剤の剥離からくる「床のへこみ」などは軽視できません。また、機密性の高い家を求める現代のニーズに的確に対応したいとの考えから、シックハウス症候群への対策として、杉の赤身やヒバなどの無垢板やダイライト(鉱物質繊維など)を使うようにしたという工務店も増えているようです。

長年、日本の木造建築で使用されてきた構造用合板を用いるのか、接着剤なしで安全ながら「反り」など独特の特徴を持つ無垢材を使用するのかは、建築会社の知識や経験、施主であるあなたの考え方次第で変わってくるものです。

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