盛土とは

失敗しない土地探しのコツとは?土地探し経験者の事例から学ぼう【専門家監修】 住宅建築用語集

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盛土(もりど)とは、文字通り土を盛ることです。平たんでない敷地のとき、土をそもそもの土地に盛り、その後押し固めて平らな土地にしますが、これを盛り土といいます。

また、逆に、平らな敷地の一部に高さを求めるときにも盛り土を行います。

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盛り土を行う具体的な例

気に入った土地があり、そこがゆるやかな傾斜地であったとき、盛り土で対処することがあります。平らな土地でなければ、フラットな家は建たないからです。

また、逆にそもそもの敷地が水平であっても、半地下をつくりたい、庭を少し高くしたいといった希望があるときも、盛り土で対処します。

 

盛り土の注意点

盛り土は、そもそもの地盤に土を付け加える行為です。重機で締固めはするものの、そもそもの強度は持ち合わせていませんので、盛り土部分に直接基礎を設置することはほとんどありません。

支持層(硬い地層)に達するまでに鋼管杭を打つ、支持層までの深さがさほど大きくない場合は表層改良を行うなどし、家が傾かないようにしなければなりません。

特にそもそもの敷地地層の「強さ」が均等でないとき、盛り土をするとさらに不均等となり、家が不等沈下(傾きながら沈むこと)を起こしてしまいます。不等沈下を起こした家は、ドアや引き戸が空けづらくなる、壁にひびが入る、傾きによって体調不良(めまい/吐き気など)が起きるといった大きな問題につながります。

 

大規模造成地で大きな問題を起こす「盛り土」

そもそも丘や山であった場所に、大きな住宅地ができることがあります。このとき、平らな敷地を得るため、盛り土が行われます。

上で、盛り土は軟弱であることをお話ししました。これを少しでも強固なものとするため、ンクリート擁壁でカバーしますが、この擁壁が崩れ、後に問題を起こすことがあるのです。

ひな壇型住宅地の場合、擁壁の上側の敷地所有者が補修しなければならないのか、擁壁下側の敷地所有者が補修しなければならないのか、判断が分かれているのが現状です。

もし、ひな壇型住宅地内に土地を購入しようと考えている場合は、これらのリスクも十分に考え、「〇〇のケースではだれが責任を負うのか」を学んだうえで検討に臨むべき、といえるでしょう。

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