工程表とは

住宅用語集 住宅建築用語集

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どのようなプロジェクトであっても、アイディアを出すところから、製品完成までの過程があります。相手が家であっても同じです。工程管理は、モノを作り上げるために何日必要かを計算し、実際にそのペースで進捗しているかをチェックするために大切なもの。建築の世界でも、それは「工程表」として存在します。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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チームごとに仕事を振り分ける役目も果たす

建築には、さまざまな職人さんが現場に出入りします。仮設工事・基礎工事を皮切りに、終盤には建具・内装・外構といった職能を持った人たちが、持分の仕事をこなしていくのです。このような個別の作業を「○月○日~○月○日」と、日程にまで落とし込んだものが工程表です。

お互いに仕事を干渉しあわない作業は、同時期に組まれるのが通常です。こうすることによって、工期を極力短くすることを目指すのです。

施工監理者にとっての「バイブル」

実際に施工する際には、どんな家をどんな材料で、どのように収めるのかを記した「施工図」が何より大切ですが、それと同時に工期を司る「工程表」も重要です。ひとつひとつの作業に遅れがないかを常にチェックし、お施主さんに遅延なく家を引き渡すため、この工程表はとても大切な役割を果たしているのです。

ガントチャートの一種で、棒グラフのように表記された表は文字通り「一目瞭然」です。どの過程で何日の遅れが出ているかが直感的にわかるよう作られます。資材の搬入遅れや天候など、工程を乱す要因はいくつかありますが、その遅れをどのようにして取り戻すのかも、工程表を見ながら代替案を探します。

全体工程表・月間工程表・週間工程表―出来高により書き換えられることも

先にご説明したとおり、不測の事態で工事に遅れが出ることもあります。このときは、これまでに工事ができた部分(出来高といいます)を、「全体工程表・月間工程表・週間工程表」に反映させます。こうすれば、「明日何をすべきか」「今週中にどこまで進めることができるのか」を工事に関わる人たち(建築家から工務店)にも説明することができるのです。

工程管理がしっかりできていないと、現場に来たはいいけれど自分の仕事ができないため、職人さんが車の中で寝ていたりといったことにもなりかねません。人件費を無駄に使うことにもつながるのです。

しっかりとした工程表と、出来高の反映が、いい家・無駄に高くない家を作ることになるのです。本来、工程表は施主に渡す義務のない書類ではありますが、丁寧な建築家や工務店は、施主向けの工程表を準備することがあります。安心して家づくりに臨んで欲しいからです。

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