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どこかで工事をしている訳でもないのに、ガンガンという音や微細な振動が伝わってくることがまれにあります。理由がわからず、マンションの管理会社に相談をしてみると「ウォーターハンマーです」と言われて発覚することも多いものです。
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ウォーターハンマーは自然な現象ではあっても不快なもの
水道の蛇口をひねった時、水が出てくるのは自然なこと、と思いがちです。適度な水圧が確保されていればこそ、満足のゆく水道なのです。
この水圧が、ウォーターハンマーを引き起こすことがあります。ジャーと思い切り開いた蛇口を急にぎゅっと締めると、水圧が一気にそこで高まり、水道管内では一瞬ですがかなりの高水圧となります。時には10MPaになるとも言われ、これは一般的な高圧洗浄機の水圧とされます。
このような圧力が瞬時に水道管にかかるのですから、音や振動を引き起こしてしまうのも致し方ないことと言えるでしょう。ですが、その圧力が自然な状態にもどるまで、ガンガンといった音や振動が続きます。集合住宅の場合、騒音問題として認識され、理由がわかるまではご近所づきあいのなかであらぬ疑いを招くこともあります。
蛇口の急な開け閉めに注意
蛇口の開け閉めの際に、緩やかな動作を心掛ければ、このウォーターハンマーを防止することができます。自分が開け閉めする場合は「動作をゆっくりと」と心がければ済みますが、全自動洗濯機や食器洗浄機が自動で水道を開け閉めすることでこのウォーターハンマーを招いてしまうことがあります。
このような機械を使用するには、他の世帯が寝静まっている時間帯を避ける必要があるでしょう。急激な水圧の変化を繰り返すことで、水道管やそれに関連した部材を傷め、破損に至ることもあります。一種の経年劣化ではあるものの、日頃の心掛けひとつで設備を傷めないで済むことは言うまでもありません。
すぐにでもできる、ウォーターハンマー対応策
自宅であれば、元栓を少し絞り気味にしておくといった方法をとることができるかもしれません。そもそもの水圧を下げておくのです。生活に支障のない範囲内で行うとよいでしょう。集合住宅でそれがかなわない場合は、全自動洗濯機や食器洗浄機に繋ぎこんでいる蛇口を、機器に影響のない程度に絞ることも有効です。（設置に来てくれた業者さんに相談するとベストです）
また、配管方法そのものに原因が存在することも充分に考えられます。集合住宅に住んでいてお互いに迷惑をかけあっている状況が起こっているようならば、管理会社に配管のし直しを依頼しなくてはならないかもしれません。
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