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ファサードとは
ファサードとは、建物の「正面」のことで、家の顔ともされる部分です。フランス語が語源で、デザイン性が求められる箇所といえます。言い換えれば、通りから人の目に付く部分がファサードともいえ、デザインには細心の注意を払わなければなりません。
マンションや複合施設でもファサードは重要で、「ああ、あの建物ね」といわしめるだけのデザイン性が必要です。しかし、一般住宅においてはプライバシーの問題もあります。
オープンにするか、閉じるかの問題
敷地が通りに面して横に広いのか、奥に深いのかで、ファサードのあり方は大きく異なります。
通りに面して横に広い場合、大きなガラスの吹き抜けなどオープンな面を「正面」とすると、暮らしぶりや生活のリズムが他に知られることも懸念材料となります。生垣やブロック塀などで人の目線を遮ることも検討しなければならなくなるでしょう。
この場合、生垣やブロック塀が死角を作り、泥棒などの好む場となってしまう可能性があり、防犯面の工夫も必要となります。
一方、ファサードをほぼ「外壁」とすれば、プライバシー面での心配は少なくなるはずです。閉じた印象は他人を寄せ付けないイメージとなりますが、室内への光の入り方や通気を他の面が担わなければなりません。
敷地の向きと光/空気の通り方、家の建て方などを総合的に考え、オープンにするか/閉じるか、を検討します。
「閉じる」ファサードも、外壁次第で印象深くなる
もしも、プライバシーの面で「閉じる」タイプのファサードを選ばざるを得なくなっても、使用する外壁材で印象は大きく変えることができます。木質材/タイル/金属/といった多くの外壁材がありますので、好みのファサードに近づけられます。
また、全面を閉じず、必要な部分に小窓をつければアクセントとなりますし、必要な通気も確保できるというものです。風向きや日照の面で問題がなければ、完全に「閉じるファサード」も印象的です。
家に出入りするためのドアだけ、というファサードも個性的で、潔い印象となるでしょう。
「オープンにしたい、でもセキュリティ面が…」というとき
本来なら吹き抜けや大きな窓で日差しを確保したい、しかし通りの目が気になる…というときは、「もうひとつのファサード」を設けることで問題回避ができます。
家そのものは大きな窓、吹き抜けにし、通り側にもうひとつの壁となるものを設ければよいのです。たとえば、格子状の木材、スリット状の金属板などを通り沿いに設置するのです。視線を遮りながら日光や風を取り入れられますし、安全性も増します。
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