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避難設備とは
避難設備とは、火災など何らかの災害が起きたとき、避難のために使用する設備（器具）を指します。建物のつくりや規模など、種々条件により、備え付けが求められる避難設備は、消防法により細かく決められています。
一般住宅において、避難設備の設置を求められることはほぼありませんが、いざというときのために何らかの避難設備をつけたいと考える方も少なくありません。
避難設備の種類
避難設備には、避難するときに実際に使用する「避難ロープ」「避難はしご」「昇降機」「すべり台」などがあります。この中でも集合住宅など高さのある建物に容易につけられるものは、「避難はしご」「避難ロープ」です。
幼稚園/保育園や高齢者用施設など、何がしかのときに非難のために時間がかかることが想定される建物の場合、「すべり台」が採用されます。
他の避難設備は、避難を容易にする「避難誘導灯」「標識」です。商業施設や公的施設、オフィスビルなどで見る緑色のサインは避難誘導灯で、いざというとき誰にでも直感的に理解できるようにしなければならないことが求められます。
一般住宅での避難設備
狭小な土地に建てる家、いわゆる狭小住宅は、室内がスキップフロアで構成されていることが多いものです。一旦自宅から出火、ないしは隣家からの“もらい火事”をしてしまうと、逃げ場に困ってしまうことも考えられます。
スムーズに避難するため、
・比較的敷地が開けている面に避難はしごや避難ロープを設置する
ことも検討しなければならないでしょう。
3階建て住宅の場合も同じで、3階で就寝中出火した、“もらい火事”をしてしまった場合、逃げようがなくなることも考えられます。
消防法で避難設備の設置が求められていない場合でも、自主的に検討することも必要かもしれません。
避難設備を設置したときの“心構え”
避難はしごや避難ロープなどの避難設備を設置した場合、
・自主的な「避難訓練」の実施
・定期的な避難設備のメンテナンス（ときに入れ替え）
が必要です。
いざというときに避難はしごの引き出し方/取り付け方がわからない、では、人命にかかわります。うまく引き出せない/取り付けられないとき、火からは逃げられても落下し、大怪我をしてしまうことも考えられるからです。
また、避難設備を設置したにもかかわらず、長い間放置していれば、サビなどの劣化が進んでいるかもしれません。定期的にチェックをし、必要であればメンテナンスを、既に傷んでいるようであれば設備の入れ替えをしておかなければ、もしものときに使用できないかもしれません。
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