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キッチンのリフォームでは、キッチン周りの「梁」「柱」「窓」に気をつけなければなりません。新しいキッチンについてじっくり悩み、理想的なプランを描いていても、梁や柱や窓が思わぬ障害物となる可能性があります。
このページでは、キッチン周りの落とし穴である「梁」「柱」「窓」について、解説していきます。
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梁(はり)がキッチンの設置に与える影響と対処法
部屋の天井を走る「梁」。建物を支えるのに重要な役割をしている梁ですが、梁が邪魔をして思うようにキッチンリフォームを行えないことがあります。
特にマンションの部屋の場合、梁によって天井が凸凹しているケースが多いです。その場合、梁を考慮したリフォームをする必要があります。
そもそも梁とは何か
そもそも、梁とはどの部分を指すのでしょうか。
梁は、屋根や上の階の床を支えている材のことです。地面に対して水平方向にかかっている部材が梁です。部屋の天井の端に飛び出していることが多いです。梁は、建物を支える重要な役割を担っているため、撤去するのは難しいです。
キッチンに梁がある場合、換気扇や吊戸棚の設置の邪魔になります。上手に梁を避けて設置する必要があります。
対処法①梁の分だけ手前にふかす
キッチンに対して平行に梁がある場合、梁の厚み分だけふかす方法があります。「ふかす」とは、梁の厚みにあわせて換気扇・吊戸棚全体を手前に寄せて設置することです。
しかし、梁があまりに大きい場合、ふかすのが難しくなります。デメリットとしては、手前に寄せることで圧迫感を感じることです。
対処法②梁の分だけ切り欠く
梁に干渉する換気扇や吊戸棚を、梁の分だけ切り欠く方法もあります。このような部材を「梁欠き専用部材」などと呼びます。キッチンメーカーによっては、リフォーム用に梁欠き専用の部材を設けていることがあります。
梁欠き専用の部材を用いる方法は、一般的によく使われる対処法です。梁欠き専用部材を使えば、仕上がりがキレイで、余計な大工工事を必要としません。
右の画像のように、キッチンに対して垂直方向に梁がある場合も同様です。梁欠き専用の部材で、梁の部分を避けて設置することができます。
柱がキッチンの設置に与える影響と対処法
キッチンをリフォームするとき、柱が邪魔になる場合があります。「柱」地面に対して垂直に立っていて、家を支える重要な役割をになっています。
そのため、柱は撤去が難しく、「イメージしているレイアウトには柱が邪魔」「開放感あふれる仕様にしたいのに柱がある」といった悩みが出てきます。どうしても動かせない柱があるときは、嘆いても仕方ありません。そんなときは「見せる柱」にすると良いです。
柱部分を上手に使うことで、オシャレなキッチンにしましょう。
対処法①柱を堂々と表に出す
一見ジャマな柱でも、堂々と表に出して「見せる」方法があります。キッチンの一部としてキレイに仕上げれば、アクセントの効いたデザインになります。
対処法②柱の色をインテリアに合わせる
柱の色を周りのインテリアに合わせると、柱を周囲に溶け込ませることができ、違和感をなくせます。白で統一されたインテリアであれば、柱も白にします。ちょっとアジアンチックなインテリアであれば、濃いブラウンにすると良いかもしれません。
対処法③柱にタイルを張る
タイルを貼ってインパクトのある柱にすることもできます。写真のように、レンガ風のタイルを貼れば、ワンランク上のインテリアを楽しむことができます。
対処法④柱を棚にする
柱を棚として使うやり方もあります。
柱2本の間に板を設けて、棚として使うことができます。柱が1本の場合でも、小さな棚板を設けることができます。そこに観葉植物や小物を飾ることで、キッチン周りがぐっとオシャレになります。
キッチンに窓を設置するメリット&デメリット
キッチンに窓があるかないかでは、雰囲気が大きく変わります。窓は、メリット・デメリットを踏まえた上で設置するようにしましょう。
キッチンに窓を設置するメリットは、主に以下の3点です。
メリット①光を取り込むことができる
窓を設けることで、キッチンに光を取り入れることができます。
外の自然の光をキッチンに取り込み、キッチンを明るくすることができます。外からの目線が気になる場合は、高い位置に窓を設置して光を取り込む方法があります。その場合は、効率よく光を取り入れることができる横長の窓を設置すると良いでしょう。
メリット②換気をすることができる
キッチンの窓を開ければ、外の新鮮な空気を取り込み、換気をすることができます。
たしかに、キッチンの換気扇でも十分換気できますが、外の風を感じることはできません。気温が快適な時期に窓を大きく開けて料理するのは、とても気持ちが良いものです。夏の熱い時期、エアコンの冷気がキッチンまで届かない場合は、窓を開けて風を取り入れても良いです。
メリット③外の景色を見ることができる
言うまでもなく、窓は、家の中と外をつなぐ役割をしています。
窓を通して、料理中に外の景色を見ることができます。見晴らしの良い立地であればもちろんのこと、自宅の庭が見えるような位置であれば、育てている草花をキッチンから眺めることもできます。
デメリット①外からも家の中の様子が見える
キッチンに窓を設けるときには、注意すべき点がいくつかあります。
それは、キッチンから外が見えるなら、外からもキッチンの様子が見えることです。神経質になる必要はありませんが、外からの目線が気になる場合は、窓を高い位置に設定する等の工夫を凝らしましょう。
デメリット②太陽の光がキツいこともある
窓を設ける方角を考える必要があります。
仮に、南向きで大きな窓を設置したとします。その場合、多くの光を取り込めますが、夏の季節には暑くなる可能性が高いです。また、西向きに窓を設置すると、夕方の西日がきついかもしれません。
このように、キッチンの窓の設置には、メリット・デメリットがあります。窓を設けるときには、事前にあらゆる可能性を考えることが大切です。
まとめ
キッチンのリフォームを考えるときは、ついキッチン本体のことに集中しがちです。
ですが、キッチン周りの環境も含めて考えることが大切です。「梁があたる」「柱が邪魔」「窓はどうしよう」などといったことは、リフォームの現場では日常茶飯事です。思わぬ落とし穴とならないように、キッチン周りもしっかり考えて、後悔のないリフォームにしましょう。
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