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キッチンをリフォームするときに、食洗機を入れるどうか悩みます。 特に、食洗機を使ったことがない人、初めて導入する予定の人は、うまく使いこなせるか不安になります。
このページでは、食洗機に対する不安や疑問に対して、ひとつひとつ解答していきます。
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食洗機ってみんな使っているの?
A.およそ7~8割の人が導入
私はキッチンを扱うメーカーで働いていますが、私が担当するお客様では、7~8割程度の方が食洗機を導入しています。新築に至っては9割を超える方が食洗機を採用しているように感じます。
今や食洗機を導入する方が主流になってきていると言えます。食洗機の性能が上がり、手洗いよりも効率がよいという認識が一般に広がっているためだと考えられます。
本当にキレイに洗えているの?
A.手で洗うよりも、食洗機で洗うほうが衛生的
食洗機は、基本的に高温のお湯で洗浄します。高温で食器を洗うことで、食器をよりキレイに洗うことができます。
一般的に、鉄板にひかれる「牛脂」や、調理油として使われる「ラード」は、約40~50℃で溶けます。水で手洗いしても、なかなか油汚れは落ちません。冬の時期に、30~40℃程度のお湯で洗っても、油が溶ける温度には届きません。寒い冬では、洗い物に湧いたお湯をかけてから、食器洗いを始める人もいる程です。
しかし、食洗機の洗浄温度は、約60℃です。手洗いでは、なかなか落ちない油汚れも、食洗機洗浄では、どんどん溶かしながら洗います。
60℃のお湯で手洗いすることはできません。高温で洗浄できるのは、食洗機を使う大きなメリットです。
また、食器洗い用のスポンジは、菌が非常に繁殖しやすい環境です。キッチンの食器洗い用スポンジは、トイレの便座よりも菌が繁殖しているというデータもあります。
食洗機で洗うと、スポンジをあまり使う必要がないため、衛生的です。さらに、高温洗浄で、食中毒の原因となる菌も殺菌することができるため、食器の除菌効果も兼ねています。
現在の食洗機は、酵素の力を用いたタイプのものもあります。カピカピになった茶わんやカレー皿も、酵素の力でぐんぐん汚れを落とします。洗浄力が不安であれば、そのようなタイプの食洗機を検討してみても良いでしょう。
電気代や水道代がかかるんじゃないの?
A.ランニングコストは、1回あたり20~30円
ランニングコストとは、その食洗機を使っていくためにかかる、電気代や水道代のコストのことです。
食洗機のランニングコストは、1回あたり20~30円程度です。省エネのコースが設定されているような機種では、もっと低くなる場合があります。
食洗機は、水をたくさん使うイメージを持っている人が多くいます。実際は、手洗いよりも少ない水量で洗浄しています。
水をためて、ジャブジャブ洗うのではなく、少量の水を噴射して汚れを落としています。
運転時間はどのくらいなの?
A.標準で1時間半。強力なコースで3時間程度。
食洗機の運転時間は、標準的なコースでおよそ1時間半。汚れがひどいときや、食器の数が多い場合には、強力なコースにして2.3時間程度です。
「意外と長い!」と思ったかもしれません。
食洗機は、スタートから完了までに様々な工程があります。主に「洗浄」「水すすぎ」「加熱すすぎ」「乾燥」等です。これらの工程をじっくり行うことで、上述のような、油を溶かしたり、除菌をしたり、といったメリットが生まれるのです。
食洗機はスタートしてしまえば全自動であるため、完了まではほったらかしです。手洗いの時間を考えると、はるかに時短になっていることに違いはありません。
食器を並べるのが大変そうだね
A.慣れてしまえば問題ありません。
食洗機には、食器の並べ方があります。上手に並べなかった場合、十分な洗浄効果を得ることができません。とは言っても、不安になることはありません。使っていくうちに慣れていきます。
基本的には、汚れている面、主にお皿の内側を食洗機の中心に向かって並べます。あまりピッタリ重ねすぎると、汚れが残ってしまう場合があります。
しかし、毎日使っていると、何も考えずに食器を並べられるようになります。
食洗機を買ったが使わなかった、ということはないの?
A.「食洗機を全く使わず放置している」というお声も正直あります。
「食洗機を設置したけど、最初だけでその後は使わなかった」という人もいます。
ついつい慣れている手洗いで済ましてしまったり、食洗機に食器を並べるのが面倒だったりして、食洗機を使わなくなる場合があります。
せっかく設置したのに、使わないのは非常にもったいないです。食洗機は、使い方に慣れてしまえば問題ありません。しかし、慣れるまでに使うことを諦めてしまう人もいます。
最初から使うつもりがない場合は、食洗機を設置せずに引き出しのスペースとしてしまった方が良いでしょう。
食洗機に入れる前の、仮洗いは必要なの?
A.仮洗いは、サッと流す程度は必要です。
皿に残った残飯は、シンクで洗い流す必要があります。そうしないと、食洗機の底に残飯が溜まることになります。洗い残しを無くすためにも、食洗機に入れる前に、軽く水で流す作業は必要です。
この「仮洗い」の作業が面倒であるため、食洗機を採用しないという人は多いです。「どうせ仮洗いするならそのまま手で洗ってしまう」という意見は多くあります。
「サッと流す」の作業を、どう捉えるか。これが、食洗機を採用するかしないかの分かれ道になっています。
他に食洗機のメリットは?
A.皿洗いのデメリットが無くなること
・皿洗い作業時間
・腰が痛くなる
・手荒れやあかぎれ
皿洗いの作業時間が無くなるのはもちろんのこと、身体への負担も減ります。大量の洗い物をしていると、身長が高い人は腰が痛くなってきます。冬の季節になると、皿洗いで手荒れやあかぎれを引き起こします。
食洗機の使用によって、そのようなデメリットを無くすことができます。
結局、食洗機は必要?不必要?
A.管理人は食洗機の設置をオススメします。
私は、食洗機を用いることで、皿洗いの時間を別の時間にあてられるようになりました。
今では多くの人が食洗機を採用しています。新しい機種もどんどん出てきていて、食洗機を導入することに対して、大きなハードルは無くなっています。
ただ、以下のような人にはあまりオススメできません。
・皿洗い、食器をキレイにするという行為が好き
・食洗機を導入しても、絶対に使わない自信がある
・どうしてもキッチンリフォームの金額を下げたい
食洗機は、使ってナンボです。使わないだろうな、と思いつつ食洗機を導入すると、やっぱり使わないままになることが多いです。
私自身初めて食洗機を使い始めて、やはり生活に馴染むまで少し時間がかかりました。慣れてしまえば問題なく、今では、時短や家事の軽減を実感しています。
慣れるまでの間に、食洗機の使用を諦めてしまうと「宝の持ち腐れ状態」になるのだと思います。
いかがでしたか。
食洗機に対する不安や疑問が解消されましたか。
本当に食洗機が必要か、自分が使っていくだろうかとよく考え、導入するかどうか決めてみてください。
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