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設計者:岡本光利さん
家を建てるときに色々な用語が目に入ってくると思います。
車をお持ちの方、これから車を購入しようと思っておられる方の目につきやすいのが「ビルトインガレージ」「カーポート」などではないでしょうか。
今回は、ビルトインガレージについて考えてみたいと思います。
電車やバスの路線が網目のように行きかっているエリアでない限り、その他の地方では移動手段は車が主なものになっています。
郊外に家を購入された方は、朝、奥様がご主人やお子さまを駅まで送ってゆく姿も見られますね。
生活と自動車が切っても切れない縁であるエリアの場合、ビルトインガレージやカーポートは検討しなくてはならない部分です。
では、ビルトインガレージについて理解を深めていきましょう。
また、解説に入るまでに失敗しない家づくりで1番重要な事をお伝えします。
「夢のマイホーム」の実現に向けて、多くの人が住宅展示場を訪れたり、雑誌やウェブサイトで情報を集めたりします。
しかし、その一方で、家づくりを始める前に「知っておくべきだった…」と後悔する人が後を絶ちません。
理想の家を建てるためには、情報収集が最も重要と言っても過言ではありません。
しっかりと情報収集を行わずに安易に住宅メーカーを決めてしまった結果、取り返しのつかない後悔をしてしまう方は非常に多いです。
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家づくりは、多くの人にとって、人生で一度きりの大きなイベント。
だからこそ、後悔のない家づくりを実現するために、まずは情報収集から始めてみましょう!
今回ご紹介した一括資料請求サイトを有効活用して、あなたにぴったりの住宅メーカーを見つけてくださいね!
きっと、あなたの夢を叶える、素敵な家との出会いが待っています。
さあ、理想の住まいづくりを始めましょう!
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それでは解説をしていきます。
1.ビルトインガレージとは
ビルトインガレージとは、建物内部に駐車スペースを確保したものを指します。
1階部分に車が入るように、大きな開口部を持つのが特徴です。
駐車したい台数により、この開口部が広くなってしまうのも気を付けなくてはならないポイント。
敷地の広さによっては、1階の居住スペースを、2階・3階に上げる必要が出てきます。
その重さを支えるための柱や壁のない部分ができてしまうため、一般的な木造では対処しきれなくなるケースもあるのでご注意ください。
2.ビルトインガレージのメリット
車を風雨から守れる、というのが最大のメリットです。
庭などに設けるカーポートとは異なり、車をすっぽりと壁面で覆うことができます。
雪の影響を受けやすいエリアや、台風の通り道となりやすいエリアでは、その恩恵を充分に受けることができるはずです。
更に、車へのいたずらなどの不要なトラブルに巻き込まれづらいことも挙げることができるでしょう。
外部に車を晒すことがありませんから、車好きの方にとっては安心材料になってくれるはずです。
居住スペースから直接出入りできるように設計したビルトインガレージでしたら、天候を気にせずにお買い物荷物の出し入れや、人の移動が可能です。
生活の面でも大きなメリットとなってくれます。
DIY好きの方にとっても、このビルトインガレージを広めに取ることで、外部に置いておいては不安な工具を仕舞っておけると言う面もあるでしょう。
工具も、とても貴重な物です。
盗難やいたずら防止は、セキュリティの面でもきちんと考えておくべきポイントと言えるでしょう。
長雨が続く時期のお子さまの「体育館替わり」に使用できる可能性があるのも、このビルトインガレージの良さです。
数時間だけ車を外に出せば、安全を確保しながらの遊び場所を準備してあげることができます。
意外な点ですが、このビルトインガレージ部分は延べ床面積の5分の1までを容積率から引いてよいというケースがあります。
建て方次第となりますので、これについては建築家と相談しながら検討してください。
3.ビルトインガレージのデメリット
やはり、1階部分のかなりのスペースを奪われてしまうことが一番先に挙げられるでしょう。
敷地を広く確保できれば問題も少なくなるでしょうが、通常1階に配置するのが当たり前のリビングやバスルーム、キッチンなどの場所を2階に上げるなど、思い切った方法を考えなくてはならないケースも出てくるはずです。
また、ビルトインガレージの特徴として開口部が広いことがありましたが、これに対応しつつ、家のゆがみを徹底的に排除するために、場合によっては一般的な木造の家では耐えられないこともあります。
このような理由から、建物自体の坪単価が上がる可能性を理解しておいてください。
ですが、これは家自体の強度を保つためのコストですから、何はさておき必要な経費と言わざるを得ません。
また、車の排気や車いじりで発生する臭気に対する対策を講じる必要があるかもしれません。
換気扇をつける、明るさ確保のための照明、コンセントの設置などがこのような側面に必要な設備といえるでしょう。
4.コスト高になってもビルトインガレージが有利に働くケース
家を建てようと決めたエリアの土地が比較的高い時には、このビルトインガレージが有利に働くことがあります。
そのようなエリアでは、家の近所に駐車場を探すことが難しい事も多い上に、駐車場代だけで月に万の単位の金額になることもあるからです。
車を利用する度に、その駐車場までに延々と歩かなくてはならないとなると、急病人が出た時にとっさの動きが取れないことも考えられます。
単に車好き、という方だけではなく、ご家族にご高齢の方がおられる、もしくは持病をお持ちの方がいらっしゃる場合に安心感をもたらしてくれます。
また、共働きのご夫婦の場合、週末に奥様が1週間分の大量の食品を購入するため車を利用するケースはないでしょうか。
また、アウトドア派のご家族でしたら、車に積み込む荷物が多くなればなるほど、家と車が近いほど便利なはずです。
家の前の道路が狭い場合、あまり長時間そこに停車することがご近所迷惑につながることもあり得ます。
ご家族の状況、外部に借りる駐車場代などの様々な面から考えると、このビルトインガレージがやっぱり便利だったという話もよく聞かれます。
総合的に考え、決定すべき部分がこのビルトインガレージです。
5.土地を広く確保できるならば、屋外設置型のガレージも同様の機能が
車は守りたいけれど、家の建築コストを上げたくない、リビングやバスルームなど家の主要な機能を2階に上げたくないなどの希望があれば、もう一つの選択肢があります。
土地を車の台数分だけ広く取れるのであれば、屋外設置型のガレージ(例;LIXIL・イナバ物置)のようなものでも同様の機能を持たせることが可能です。
車が家の敷地内にあるだけでも、安心感や利便性を確保できます。
土地代が高いエリアであれば、本来庭に取りたいスペースを我慢するなどの「折り合い」が必要とはなりますが、家の機能とガレージの機能の両方を満たすことができるでしょう。
ビルトインガレージ―間取りを充分に検討することが必須条件
このビルトインガレージが一番有効と考えられるのは、「土地の高いエリアで、なおかつ車を所有している人」「車好きの人」「ご高齢者や持病を持っている方がおられるご家庭」でした。
- ビルトインガレージとは
建物内部に駐車スペースを確保したもの。
1階部分に車が入るように、大きな開口部を持つのが特徴。 - ビルトインガレージのメリット
車を風雨から守れる。
生活面でのメリットも多岐にわたる。 - ビルトインガレージのデメリット
1階部分に家の機能の主要な物を配置できないこともある。
建築費が上がってしまうことがほとんど。 - コスト高になってもビルトインガレージが有利に働くケース
好みのエリアの土地代が高ければ、駐車場を借りるにも高い金額を支払わなくてはならないが、これが不要に。
ご家族の状況によっては、家により近い場所に自動車があれば便利。 - 土地を広く確保できるならば、屋外設置型のガレージも同様の機能が
庭を我慢するなどの折り合いがつくようならば、屋外設置型のガレージで代替することも可能。
ビルトインガレージを検討する場合は、上記の5ポイントをご家族の状況に合わせて検討することがとても大事だということがわかりました。
長期間支払う駐車場代分が不要となれば、ビルトインガレージによって多少高くなる建築コストも「ちゃら」にできるかもしれません。
いざというときの安心を購入すると考えれば、充分に検討に値するかもしれません。
すべては、ご家族の状況や、希望する暮らし方次第。
何より、車好きの方にはとっておきの機能とも言えますから、豊かな日々の一助となることは間違いありませんね。
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