大谷石とは

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大谷石(おおやいし)とは、栃木県宇都宮市の大谷町で産出される石のことです。火山から噴出した火山灰が堆積してできた軽石凝灰岩で、加工しやすいのが特徴。古くから石蔵や敷石、石垣にも用いられており、現在では石塀や、オーダーの大谷石タイルも製造されています。

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耐震・耐火性は折り紙つき

1923年9月に完成披露の日を迎えた帝国ホテルですが、その宴の最中に関東大震災が起きました。帝国ホテルには大谷石が多く使用されており、その部分はほとんど無傷だったといいます。6世紀頃の古墳にも使われてきた大谷石の強さが証明された形となったのです。戦後の復興期には採掘作業も機械化が進み、大谷石をはじめとした軽石凝灰岩は人気を博しました。

現在では、高級マンションやホテルのエントランス部分を重厚感あるものにするため、装飾に用いられたりします。また、大手ハウスメーカーが戸建ての自社商品と大谷石を取り扱う石材店とをコラボレーションさせたりと、その認知度も再燃しています。

強さと柔らかさとを同時に味わえる自然素材として、大谷石は見直されてきているのです。

加工のしやすさから土木資材・建築資材として活躍

石垣や土止め石(擁壁)といった大型の土木資材としても使われてきましたが、その耐火性から防火壁として建築資材としても多く使われてきました。一方で”風化によりもろくなりやすい”という点も、風化防止剤の登場により今ではクリアされています。

藻や苔が生えやすいのですが、これもまた天然の軽石凝灰岩の一つの特徴として愛されてきました。日本風庭園用のオブジェやランプに加工された商品もあり、日本人の心に落ち着きを与えてくれるアイテムの素材としてもマッチするものです。薄くスライスしたものをタイルとして用いたり、流行中の薪ストーブ周辺の囲いに用いたりと利用範囲が幅広いのも特徴と言えます。

ガーデンパーティ用のピザ釜としても活躍

耐火性はもちろんのこと、蓄熱性もそなえている大谷石。このため、ピザ釜やパン釜としても活用されます。天然石独特の遠赤外線効果でおいしく焼きあがる事でも知られていますから、大谷石を取り扱う石材店ではピザ釜キットの販売を行っていることもあります。アウトドア好きのご一家なら「いずれは自宅にピザ釜を」とお考えでしょう。多少重労働ではありますが、自分で完成させたピザ釜で調理してみるのはいかがでしょう。アウトドア派・DIY派は是非チャレンジを。

タイルからピザ釜まで―思いのままに加工の出来る大谷石だからこそ、このような様々な利用方法が存在するのです。

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