外壁塗装に適した温度、湿度、天気、時間帯など気象条件を徹底解説!

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外壁を塗装して乾燥するには23℃の気温で最低3〜4時間が必要です。

乾燥する前に次の塗装をしたり、工事に適さない気象条件で作業をしたりすると塗装が剥がれやすくなるでしょう。

 

この記事では外壁塗装に適した気温、湿度、天気、時間谷などの気象条件をくわしく紹介します。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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外壁塗装に適した気象条件

外壁塗装をする際に考えておかなくてはいけない気象条件は4つあります。

  1. 気温
  2. 湿度
  3. 天気
  4. 時間帯

知らずに塗装をすると後悔するため、把握して業者が守れているかを工事中にチェックしておきましょう。

 

気温

外壁塗装で推奨されている気温は5〜35℃です。

気温5℃以下は乾燥にかかる時間が極端に長く、加温をしなければ正常に塗装ができません。

 

塗料ごとに最低気温が決まっています。

必要な気温の条件を満たしていない場合、仕上がり後の塗装が剥がれやすくなるでしょう。

このため毎年雪が積もるような寒い地域では、冬に外壁塗装をしてはいけません。

 

夏場の屋根塗装では、気温よりも下地が5〜10℃ほど高温となりやすいです。

このため30℃を超える気温で屋根塗装をする際は施工不良を引き起こすおそれがあります。

 

湿度

外壁塗装で必要な条件は湿度85%以下です。

湿度が高い状況で塗装を行うと塗料が乾燥しないどころか垂れるおそれがあります。

 

天気

外壁塗装に適した気象条件は晴れと曇りです。

基本的に晴れが望ましいですが、真夏だと気温が高すぎて仕上がりに問題を起こす可能性があります。

気温が30℃以内であれば曇よりも晴れのほうが塗装に適していると考えられます。

 

時間帯

外壁塗装に適した時間帯は昼前〜夕方です。

早朝から塗装するのが不可能というわけではありません。

 

ただし早朝は結露が発生しやすいため、下地が湿っていた場合は乾くまで待たなくてはいけません。

 

適切な塗装をするには明るさが必要です。

周囲が暗くなる「夕方以降」の時間帯は外壁塗装に適していません。

 

暗い場所で塗装をするとプロでも塗りそこねがありえます。

特に、黒系の色を塗装している場合は高確率で塗りそこねやムラが発生するでしょう。

外壁塗装では、周囲が暗くなってくる夕方以降は作業を中断するのが一般的です。

 

季節

外壁塗装に一番適した季節は、春と秋です。

空気が乾燥していて気温も暖かく、晴れの日も多いためです。

そのため、この時期の外壁塗装は繁忙期となり予約が取りづらくなります。

 

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外壁塗装に向いていない気象条件

反対に、外壁塗装に向いていない気象条件を紹介します。

以下の条件で塗装をすると高確率で施工不良を引き起こすため、該当する場面に遭遇したら業者に工事を避けてもらいましょう。

 

雨や雪が降っている

雨が降っているときに外壁塗装を行うと、塗料が垂れるおそれがあります。

降雨時は湿度が85%を超えることが多く、高確率で乾燥不良を引き起こすでしょう。

 

雪が降っているときは、雨ほどの影響は受けません。

しかし、塗料に雪が付いてしまうと仕上がりの見栄えが悪くなったり乾燥不良を引き起こしたりします。

 

雪が降っている場合は気温が問題です。

降雪時は気温が5℃を下回るため、塗料を乾燥させるのは難しいでしょう。

 

雨や雪を避けるために、梅雨の時期や、寒冷地で真冬に外壁塗装をするのは避けましょう。

 

強風

強風時に工事をすると、塗料が飛散したり外壁にホコリやゴミが付着したりします。

工事現場の周囲が塗料まみれになったり、塗装後の外壁にゴミなどが付着したりして耐久性が低下してしまうでしょう。

 

外壁塗装では足場を設置します。

足場は強い風が吹くと倒れる危険性があります。

台風が接近している場合は工事を避けるとよいでしょう。

 

塩害

外壁塗装は塩分に弱いです。

外壁の下地に塩分が付着していると、塗料の水分を過剰に吸い取ってしまい正常に乾燥しません。

このため、海沿いの住宅は施工不良が起こる可能性が高まるでしょう。

 

では、海沿いの住宅は施工不良を避けることはできないのでしょうか?

そんなことはありません。

 

塗装の前に外壁を十分に洗浄することで乾燥不良を避けられます。

ただ、海沿いにある住宅の外壁は塗装後も塩害を受けやすいため、塗料の寿命は短くなるでしょう。

 

結露

早朝に塗装をすると、外壁素材が結露で塗れている危険性があります。

湿った下地に塗料を塗ると短期間で剥がれてしまいます。

 

結露の他にも霧が発生している場合は湿度が高すぎて塗装に適していません。

朝の時間帯に塗装をする際は結露や霧が発生しやすいため注意しましょう。

 

季節

外壁塗装の難易度が上がる季節は、梅雨や冬です。

雨がよく降り湿度も高い梅雨は塗装には向かない季節です。

また冬も、温度が低かったり結露や霜が発生しやすかったりするので、塗装にはあまり向きません。

こうした季節に塗装をおこなうことは不可能ではありませんが、日中の短い時間だけを狙って行うことも多く、施工期間が通常よりも長くなりがちです。

もし梅雨や冬に外壁塗装する際には、対策や万が一雨が降った場合の対処法、保証内容などをあらかじめ確認しておきましょう。

 

気象条件が悪いと発生しやすい欠陥6つとは?

 

気象条件が悪い場合に起こる塗料の施工不良には何があるのでしょうか?

起こりやすい欠陥としては以下があります。

 

  1. 塗料が垂れる
  2. ムラができる
  3. ふくれ
  4. 気泡
  5. 白くにごる
  6. 剥がれやすくなる

 

欠陥を知っておけば失敗して後悔することは少なくなるでしょう。

 

1.塗料が垂れる

雨の日に塗装をすると塗料が垂れる危険性があります。

塗料の垂れがひどい場合は、「外壁を保護する」という塗装の役割を十分に発揮できません。

垂れた場所の塗料を剥がしてから再塗装が必要となるでしょう。

 

垂れてしまった外壁部分は再塗装をしても見栄えが悪くなります。

塗料が垂れるとデメリットばかりのため、雨が降っているときに無理な作業をすることはオススメしません。

 

2.ムラができる

夕方以降に塗装をすると視界が悪くなるため色ムラができやすくなります。

色ムラは塗装の耐久性としては問題ありませんが、見栄えが悪くなるためデザイン性が低下します。

 

色ムラは、技術が未熟な業者が工事をした場合にも発生します。

悪徳業者に依頼してしまうと色ムラが起こる可能性が高まるでしょう。

 

3.ふくれ

下地や塗料内部に存在する水分が塗料を膨らませてしまう現象が「ふくれ」です。

周囲に水分がある状況や、下地から水が放出されるような状況で発生するでしょう。

 

雨の日はもちろんのこと、結露の直後に塗装した場合でも起こるおそれがあります。

 

4.気泡

気泡とは、塗料の内部に空気が入り込んでしまい、塗装後の仕上がりに穴が空いたり膨らんだりする現象です。

 

下地の温度が高すぎる場合に塗装をすると発生しやすくなります。

特に金属系の屋根を塗装する際には、気温30℃でも気泡が出てくるため注意が必要です。

 

気泡によって塗料に穴が空いてしまうと、塗装の見栄えだけではなく耐久性も低下します。

気泡対策としては、高温時に塗装をする場合は日よけ養生をするとよいでしょう。

 

5.白くにごる

湿度が高い状況で塗装をした際に発生するのが、表面が白くにごる現象です。

白くにごる現象は周囲の湿度が高すぎる場合に起こります。

 

見栄えが悪く、耐久性も低下するため避けたほうがよい欠陥症状です。

白濁化は雨が降っていなくても湿度が高ければ発生します。

結露や霧が発生しているときの塗装時には注意しましょう。

 

6.剥がれやすくなる

下地に水分が付着していると塗料が剥がれやすくなります。

外壁塗装の塗料は、乾いた下地に隙間なく密着することで高い耐久性を確保しています。

 

接着面に空気や水分が入り込んでしまうと十分に密着ができず、数年で剥がれてしまうかもしれません。

このため結露や雨で湿った下地には塗装をしてはいけないのです。

 

気象条件が悪い状態で外壁塗装を行うための対策5パターン

外壁塗装に向いていない気象条件では塗装が一切できないのでしょうか?

対策がなければ、梅雨の時期や台風の時期、気温が35℃を超える日は塗装ができなくなってしまいます。

 

実は、気象条件が悪い場合でも対策は可能です。

注意してほしいのは、対策をしても塗料が劣化する危険性があるということです。

 

どうしても工事を早く終わらせたい事情があるなら別ですが、基本的には最適な塗装環境がおとずれるまで作業を中断するとよいでしょう。

 

1.雨が降っている

外壁塗装は原則として雨の日に塗装ができません。

しかし、関西ペイントが販売する「アレスダイナミック」シリーズにかぎっては雨でも塗装が可能です。

 

「アレスダイナミック」シリーズは従来の外壁塗装の常識をくつがえした、雨の日に塗装が可能な外壁塗料です。

このシリーズを使う場合、塗料は工事開始前にすべて用意します。

足場を設置してから購入するわけではないため、雨が降ったから塗料を変更するといった臨機応変な対処はできません。

見積り段階で「アレスダイナミック」シリーズを使うよう業者に依頼しなくてはいけないため、雨対策の塗料なのに雨が降らないというケースもあるでしょう。

 

雨の日でも塗装ができるだけあって価格は一般的な塗料よりも高額です。

雨が降らなければ費用が無駄になるため、梅雨の時期に工事をするケースで利用を検討しましょう。

 

雨でも塗れる塗料を使わなくても、少量の雨や雪であれば養生によって防ぐことが可能です。

ただし一般塗料だと湿度までは防げないため、雨や雪の接触による塗料の垂れを養生で防げるのみです

 

2.気温が低い

気温が5℃を下回ると塗料が乾燥不良を起こすため、外壁塗装は避けたほうが望ましいです。

 

では真冬の寒冷地に塗装はできないのでしょうか。

氷点下での塗装は劣化する覚悟が必要ですが、気温が高い時間帯に塗装をすることで欠陥を軽減することが可能です。

 

雪が積もっている地域でも真冬に外壁塗装をするケースはあります。

狭い範囲の塗装であれば大型のストーブで暖めることで塗装の劣化を軽減することが可能です。

 

3.海が近い

海が近い場合は劣化を完全に避けることはできません。

ただし、外壁に付着した塩分に対しては高圧洗浄機を使って十分に洗い流すことで欠陥を軽減することが可能です。

 

4.風が強い

強風を防ぐことはできません。

ビニールによる養生は吹き飛ばされてしまうため塗装自体が困難となるでしょう。

 

強風でも塗装をしたい場合は、塗料が飛散する覚悟で行う必要があるでしょう。

塗料が飛散しやすいのは吹き付け塗装やローラーを使った作業時です。

 

強風時に吹き付け塗装は難しいですが、ローラー塗装は技術力がある職人が丁寧に作業をすることで被害を最小限に抑えられます。

作業速度は低下しますが、完全に中断するよりは工期が短くなるでしょう。

 

5.結露が発生する

下地の結露は早朝に起こる一時的な現象のため、昼まで待てば乾燥するケースが多いです。

 

結露は下地が乾燥すれば問題なく塗装ができます。

どうしても早朝から塗装をしたい場合は、下地を布などで拭き取ることで表面の水分を減らせます。

 

布で拭き取っただけでは下地の内部にある湿気までは除去できません。

このため欠陥が生じる可能性はあります。

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まとめ

外壁塗装には向いていない気象条件があります。

  • 雨や雪が降っている
  • 強風が吹いている
  • 気温が5〜35℃ではない
  • 海が近い
  • 結露が発生している

 

上記の条件で塗装をすると、塗料の耐用年数が短くなったり、仕上がりの見栄えが悪くなったりするでしょう。

悪天候の際に外壁塗装をすると剥がれやすくなるため、無理に工事を進めないようにしましょう。

 

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