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今後、各エリアで予想されている大規模な地震。
家族の夢・希望を形にするだけでなく、
家としての機能―「地震に強い家」が最優先とお考えの方が大多数だと思います。
では、本当に地震に強い家というのはどういうものなのでしょうか。
いくつかの側面から考えてみたいと思います。
また、解説に入るまでに失敗しない家づくりで1番重要な事をお伝えします。
「夢のマイホーム」の実現に向けて、多くの人が住宅展示場を訪れたり、雑誌やウェブサイトで情報を集めたりします。
しかし、その一方で、家づくりを始める前に「知っておくべきだった…」と後悔する人が後を絶ちません。
理想の家を建てるためには、情報収集が最も重要と言っても過言ではありません。
しっかりと情報収集を行わずに安易に住宅メーカーを決めてしまった結果、取り返しのつかない後悔をしてしまう方は非常に多いです。
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家づくりは、多くの人にとって、人生で一度きりの大きなイベント。
だからこそ、後悔のない家づくりを実現するために、まずは情報収集から始めてみましょう!
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きっと、あなたの夢を叶える、素敵な家との出会いが待っています。
さあ、理想の住まいづくりを始めましょう!
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それでは解説をしていきます。
鉄筋(鉄骨)コンクリート造?木造?
どちらが地震に強いか、と一概には言えません。
というのも、鉄筋(鉄骨)コンクリート造の家は、
素材そのものの「粘り強さ」「頑丈さ」で地震に耐えるよう作られます。
一方で木造は、木の「しなやかさ」で地震の揺れを逃がすものだからです。
大雑把にいえば、鉄筋(鉄骨)コンクリート造は「耐震」、
木造住宅は「免震」に近いかもしれません。
そのため、●●は地震に強い家と一概に括ってしまうことが難しいのです。
インナーガレージなど大きく開口部を取らなくてはならない家でしたら
鉄筋(鉄骨)コンクリート造が向いている、などのピンポイントでのメリットはありますが、
簡単にひとまとめにすることはできません。
それよりも大事なのは「構造設計」。
その建物に求められる強度に対して、どのような柱や梁がそれぞれの部分にどれだけ必要かを計算すること。
そのための専門家は「構造設計者」と呼ばれ、特に大きな建物には必要な職種です。
一般住宅にはそうそう登場しない構造設計者ですが、
平成18年には構造設計一級建築士という資格制度もできたほどニーズの高い分野です。
あの、姉歯事件以来のことでした。
通常の2階建て木造の家でしたら、特にこれらの資格がなくても設計はできますので、
これは頭の片隅にでも置いておいて頂く程度で大丈夫です。
地震に強い家を求めるのであれば、「構造設計」「構造計算」というキーワードに敏感であってください。
真四角の家が強い?
出典:なかむら住宅
これはもう、単純明快な答えです。
段ボール箱の意外な強さに、押しつぶす際とても力が必要なのは皆様ご存知の通り。
家でも同じです。
家も、真四角に近ければ近いほど、強い家になります。
家全体で揺れに耐えようと踏ん張るからです。
地震に弱い家の代表格は「オーバーハング」。
1階部分を狭く取り、2階下部にガレージを設ける形式でよく使用されます。
「L」を上下逆にした形といえば、「ああ」と頷いて頂けるでしょう。
実はこれ、建てた直後にもすぐにひずみが生じ、家自体が傾いてしまうケースもあります。
2階・3階部分の重みを支えるものがないからです。
なぜ真四角の家が強いのか
では、なぜ真四角に近い家が地震に強い家となるのでしょうか。
2階・3階の重みを、一体となった壁や柱を通じ、1階下の地盤にまでストレートに流しているからです。
家は、柱や梁の構造部分と、壁とのダブルで支えるのがベストとされています。
凹凸の目立つ複雑な形の家は、どうして地震に弱いと言われるのでしょうか。
それは、地震の揺れに対し、家が複雑な動きをしてしまうから。
まかり間違って、家の一か所にその力が集中してしまう造りになってしまっていたなら、
その部分の破壊をきっかけに家全体へのダメージを招いてしまう危険があるのです。
間取り(部屋の使用方法)も影響する?
当然のことです。
重たいピアノや本のぎっしり詰まった本棚を2階の一部屋に置いてしまったことを考えてみましょう。
その部分の床から1階部分の柱に、ずっしりと荷重がかかります。
長時間をかけて、ゆっくりと家がねじれて行っても不思議はありません。
家の使い方ひとつで、これらのねじれ・ゆがみを極力避けるようにしましょう。
常に「均等に」を心掛けるのです。
重たいものは、1階か、作るご予定があるのであれば地下に。
2階ないしは3階には重たいものを持ちあがらないようにするのが住まい手のできることです。
四角の家には、部屋をおおよそ均等に区切るための柱が入ることでしょう。
1階のお風呂のサイズと同じ大きさの子供部屋が2階に、
または
1階のキッチンとリビングと同じ大きさの主寝室が2階に、という風にです。
このように、1階と2階との同じ場所に柱が入ることで家は強さを持ちます。
これを「通り柱」と呼びます。
この通り柱により、家の1階と2階の一体化が強化され、
家全体で地震に持ちこたえる強さを持つことになるのです。
また、筋違や制振ダンパーなどの耐震・制震に寄与する部分に手抜きがないか
しっかりとチェックをしてください。
地震に強い家を購入する際のコツ
中古住宅であれば、1981年以降に建てられたものを購入してください。
これは、一般的に「新耐震基準」と呼ばれる建築基準法で建てられたもの。
新耐震基準では、震度6強以上の地震で倒れない住宅を目指しています。
新築で購入される場合は、予算が許すならば「長期優良住宅」基準をクリアする家を。
地震に強く、質の良い家をメンテナンスしやすくすることで、長く住みましょうとするこの「長期優良住宅」。
少々お高くなる傾向にはありますが、その分固定資産税や不動産取得税などの税金面、住宅ローンを組む際の金利、地震保険料でも優遇が受けられます。
この長期優良住宅は、さらにおまけが。
柱や梁などの構造躯体部分で、10年ごとの点検・補修を行うことで、いわば「家の履歴書」を造ることになります。
これによって、自分の家の状態を定期的にチェックできることになりますし、
また、何らかの理由で売却に至る時も、この「家の履歴書」があることで安心して購入してもらうことも可能となります。
これらのメリットのある長期優良住宅。
せっかく新築で建てるのであれば、安全面だけでなく、各種の特典を狙い
この長期優良住宅の条件をクリアする家を目指してみてはいかがでしょう。
四角の家はオシャレじゃない?
そんなことはありません。
外観の工夫や、今流行の「あえて柱を見せる」作りで充分モダンでオシャレな家になります。
シンプルでありながらも、ポイントごとに色でアクセントをつけるなどの
建築家ならではのセンスが光る建て方があるのです。
近頃では、四角の家が流行中。
構造面から見た強度に加え、屋根・外壁の面積が少ないことから
施工の手間が省ける分コストを抑えられるといった「お施主様」側のメリットも見込めるからです。
家の箱の部分、つまり外観をシンプルにすることでコストを抑え
その浮いた予算で内装にお金をかけることができるかもしれませんね。
「自分の家らしさ」「自分たちの暮らし方に沿った部屋たち」で、
ご家族が一番多く触れる家の内側を充実させることができます。
暮らしていて楽しい家にすることができるのです。
シンプルな家は、ご自分で行うDIYなどのメンテナンスも楽で良いところがメリットとして挙げられます。
すべて業者任せではなく、ご家族のイベントとして行う手入れも
思い出づくりには大事な面を持つでしょう。
特にお子さまがいらっしゃるご家庭では、「モノを大事にする」ことを教える場ともなるでしょう。
ご家族に愛着を持って長く住んでもらえる家―何にも代えがたい財産です。
シンプルな家こそが「地震に強い家」
ここまで見てきたように、四角の総2階、シンプルな家が地震に強い家であることがわかりました。
シンプルだからこそ、お好みの色の組み合わせが映えたり、
内装に自分たちらしさを出せたりと、「強く、オシャレな家」になるのです。
今はやりのシンプルな四角の家には、このような隠された秘密があったのです。
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