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キッチンのリフォームは、大きなお金がかかります。できることなら金額を安く抑えたいですよね。激安でリフォームしたいと思っている方は多くいます。
しかし実際に見積もりを取ってみると、イメージしていた金額よりも高いことはよくあります。予算が合わない場合は、内容を見直ししなければなりません。
このページでは、キッチンのリフォームを安く抑えるコツを紹介します。抑えられるところはしっかりと抑えて、納得のいくリフォームをしましょう。
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キッチンの仕様を見直して費用を抑える
ショールームなどを見てまわり、好きなように仕様を決めていると、どうしても金額は高くなってしまいます。キッチンの仕様を決めるなかで、「金額を高くしている原因」がいくつかあります。そのポイントをいくつか抑えるだけで、キッチンリフォームの総額はグッと下がります。
キッチンシリーズによる費用
キッチンには様々なシリーズがあります。それぞれのメーカーで高価格帯・中価格帯・低価格帯と、価格帯別にキッチンを持っている場合が多いです。グレードが上のクラスのキッチンシリーズを選ぶと、金額は高くなります。
キッチンシリーズのグレードの違いは、主に以下の3つです。
- デザイン面
- 素材の良さ
- 選べる仕様(設備機器や扉色)の多さ
当然、高価格帯のキッチンになるほど、デザインがよくなっていきます。キッチンメーカーはデザインをよくすることで、高価格帯キッチンに付加価値をつけることができます。
また、高価格帯のキッチンは良い素材を使っていることが多いです。細部にこだわる方は、高価格帯のキッチンを気にいる傾向にあります。
選べる仕様(設備機器や扉色)の多さは、キッチンのグレードが上がるほど、種類が多くなっていきます。どうしても譲れない設備機器や扉色がある場合、お客様はキッチンシリーズのグレードを上げざるを得なくなるからです。
逆に言えば、上記の点を我慢できる場合は、キッチンシリーズのグレードを落としても大丈夫です。キッチンシリーズのグレードをさげることで、キッチンの総額はグッと下がります。
レイアウトによる費用
キッチンのレイアウトによっても、金額は大きく上下します。同じキッチンシリーズで、同じ仕様でも、レイアウトの違いで生まれる金額差は大きいです。
あるメーカーの中価格帯のキッチンを例に、金額をみてみましょう。
I型キッチン | ¥638,000 |
L型キッチン | ¥861,000 |
フラット対面キッチン | ¥1,015,000 |
アイランドキッチン | ¥1,221,000 |
キッチンのレイアウト次第で、大きく差が出ていることがわかります。I型キッチンとアイランドキッチンでは、金額差がおよそ2倍になっています。
さらに、キッチンリフォームの金額を抑えるポイントは、キッチンの位置を動かさないことです。新しいキッチンを、現在のキッチンの位置から変えてしまうと、余分な工事が発生します。
・電気工事
・水道工事
・ガス工事
・床の補修
キッチンの位置を動かすと、電機・水道・ガスを新設し、床の補修工事も必要になります。新しいキッチンを同じ場所に置く場合、電機・水道・ガスを既存利用できる場合が多いです。
既存のものを使える分は使って、余分な追加工事を抑えることができます。
設備機器による費用
設備機器は、キッチンリフォームの費用の中で、大きな割合を占めています。設備機器を見直すと、リフォームの費用を抑えることができます。ちなみに設備機器とは、加熱機器やレンジフード(換気扇)、食洗機や水栓金具などのことを指します。
キッチンメーカーのショールームを見に行くと、最新の設備機器が目立つところに展示してあります。進化し続ける便利な機能に見とれてしまいますが、よく考えると不要な機能もたくさんあります。金額を抑える際に、本当に必要な機能だけを残すように考えることが大切です。
加熱機器(ガスコンロ・IH)
加熱機器は、料理をする際の熱源となる重要な部位です。高性能な機能のものから安価なものまで幅広く、ものによっては20万円以上も金額差が出ます。加熱機器の場合、金額の違いは主に以下の通りです。
加熱機器を選ぶポイント
・グリル部分の機能性
・掃除のしやすさ
・オールメタル対応(IHのみ)
加熱機器は主に、グリル部分の性能で金額に差が出ます。IHの場合はオールメタル対応かどうかも金額を上下させるポイントです。オールメタル対応とは、普通のIHでは使えないアルミ鍋や銅鍋を使用することができる機能です。
グリルにこだわりがない、オールメタル対応でなくても良い場合は、加熱機器でのコストダウンを図ることができます。
レンジフード(換気扇)
レンジフードも、グレードを下げることで費用を抑えることができます。レンジフードは、掃除のしやすさで金額が上下します。高性能の機器ほどよく吸い込みが良いというわけではありません。レンジフードの場合、金額の違いは主に以下の通りです。
レンジフードを選ぶポイント
・掃除のしやすさ
・デザイン性
レンジフードは、「キッチンの中で最も掃除が大変」というアンケート結果が出ています。
しかし、現在お使いのキッチンでレンジフードの掃除を苦に思っていない場合、レンジフードのランクを下げても問題ありません。そこで費用を抑えることができます。
食洗機
食洗機も費用を抑えることができるポイントです。食洗機は、加熱機器やレンジフードと違って、そもそも設置しないという選択肢があります。
食洗機を選ぶポイント
・汚れの落ちやすさ
・省エネ等の付加機能
食洗機は「どれだけ汚れを落とす力があるか」「どれだけ省エネか」によって金額が上下します。上記の点を重視しない場合は、スタンダードで低価格の食洗機を選ぶことができます。そもそも食洗機が不要な場合は、大きなコストダウンとなります。
水栓金具
水栓金具は、上記の加熱機器・レンジフード・食洗機と比べると、金額は小さい部分です。しかし、少しでも費用を安く抑えたい場合は、しっかり見直す必要があります。
水栓金具を選ぶポイント
・吐水の種類(シャワーの出かた)
・水栓金具の形状
・浄水器の有無
・センサーによる自動吐水機能など
水栓金具は、上記の点で金額が変わってきます。特にセンサーによる自動吐水機能がついた場合は、金額が大きく上がります。日常の水の使い方をよく考えて、必要な機能だけを取り入れるようにしましょう。
扉色・調理カウンターによる費用
扉色のグレードは、キッチンの価格に大きく影響します。扉色の面積、つまりキッチンが大きければ大きいほど差額が出てきます。
あるメーカーの中価格帯のキッチンで、金額を見てみましょう。
壁付けI型 255cm | |
扉グレード1 | ¥795,000 |
扉グレード2 | ¥835,000 |
扉グレード3 | ¥875,000 |
扉グレード4 | ¥895,000 |
扉グレード5 | ¥945,000 |
扉グレードが1つで約5万円ほど金額がアップします。どのメーカーでも約5万円程度です。
上記の金額は、壁付けI型255cmの金額です。もし大きな間口のキッチンや、対面のペニンシュラ型キッチンやアイランドキッチンにした場合、金額の上がり幅は大きくなります。
費用を抑えようと思った場合は、扉グレードを1つずつ下げていくと、金額も約5万円ずつ下がっていくイメージです。
また、調理カウンターの素材でも金額は上下します。キッチンの調理カウンターの素材は、主に人造大理石とステンレスです。近年、高価格帯のキッチンでセラミックのワークトップを扱うメーカーが増えてきました。
価格の順番としては、セラミック>人造大理石>ステンレスです。しかし、この中ではセラミックが断トツで高く、ステンレスのワークトップとの金額差が20万以上になる場合もあります。
もしセラミックの調理カウンターで見積もりをしている場合は、素材を変えると費用を抑えることができます。
アウトレットキッチン(展示品)を狙う
キッチンリフォームの費用を安くするために、キッチンメーカーのショールーム等に展示してあるアウトレットのキッチンを狙う方法があります。
キッチンメーカーのショールーム等に展示してあるキッチンは、定期的に入れ替えがあります。だいたい新商品が出たタイミングで、古いタイプのキッチンは不要になります。その時に、格安の価格で売りに出される場合があります。
ただし、ショールーム等に展示してあったアウトレットのキッチンは、以下の点で注意が必要です。
- 傷が入っている場合がある
- 展示品を購入するため、自分の好きな仕様にできない
- いつ展示品が売却されるかわからない
アウトレットのキッチンは、ショールームに展示してある良い仕様のキッチンが激安価格で手に入ります。上記の注意点をパスできるならば、非常にお得な話です。
とはいえ、商品としての保証ができないため、メーカーによっては展示品の売却を行なっていないところもあります。アウトレットの展示品を狙う場合は、あまり期待を持たずに、リフォーム会社に聞いてみると良いでしょう。
DIYで費用を抑える
DIYで費用を抑える方法もあります。DIYとは、自分で作ったり装飾したりすることです。キッチンのDIYを行う際は、自分でできる小さなところ程度に留めておきましょう。
- シンク周りの網かごやまな板置きを、自分で工夫して作る
- 調味料を置くような棚を自分で作ってみる
キッチンの部材のみ購入して、1から自分で組み立てるのはオススメできません。商品の保証責任の所在があいまいになってしまうため、商品に不具合があった際にメーカーが対応できません。さらに、電気工事や水道工事には資格が必要なため、DIYを行う場合は上記のような小さな部分にしておきましょう。
部分的にリフォームする
キッチン全体をリフォームするのではなく、部分的にリフォームすることもできます。当然、全体的にリフォームするより金額は安くなります。
設備機器のみ交換
設備機器のみ交換のリフォームをすることができます。たとえば、「食洗機が壊れたので食洗機のみ交換のリフォーム」というパターンです。この場合は、キッチン本体は既存のままです。かかる費用は、交換する設備機器と工事費のみです。
しかし、設備機器はだいたい同じタイミングで寿命がきます。細々と部分的にリフォームしていると、毎回工事費がかかります。大きな目でみると、部分的に何回もリフォームを行うより、キッチン全体でリフォームした方がお得です。
設備機器を新しいキッチンに移植する
現在使っているキッチンの、設備機器をそのまま新しいキッチンで使うこともできます。
例えば「前回コンロのみリフォームして、今回はキッチン全体をリフォームしたい」という場合、コンロはまだまだ新しい状態であるため、また新しいものに替えるのはもったいないです。コンロのみを新しいキッチンに移植することで、コンロの費用を浮かすことができます。既存利用する部材のことを「施主支給(せしゅしきゅう)」と呼びます。
複数見積もり取って比較する
キッチンの費用を抑えたい場合は、複数見積もりを取ることをオススメします。
キッチンのリフォームは、相場が分かりにくいのが現状です。キッチン本体代には値引きが入り、工事費はリフォーム店ごとによって金額がバラバラです。現在の見積もりが適正かどうか判断するには、複数見積もりを取るのが一番です。見積もり同士を比較・検討することによって、余分な金額を払わずに済みます。
とはいえ、複数の業者に見積もりを依頼するのは大変な作業です。1件1件見積もりを取っていたら、時間もかかるし労力も必要です。
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まとめ
キッチンリフォームで見積もりを取った場合、ほとんどの方は予算オーバーになります。そしてほとんどの方が、費用を抑えようと考えます。
・キッチンシリーズの見直し
・キッチンのレイアウトの見直し
・設備機器(加熱機器・レンジフード・食洗機・水栓金具)の見直し
・扉色・調理カウンターの見直し
・アウトレットキッチンを狙う
・DIYを行う
・部分的にリフォームする
・複数見積もりを取る
今回紹介した上記のような方法を駆使して、予算に合うよう調整してみてください。
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