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家を建てるにあたって、求めるものとは何でしょうか。
間取り、デザイン、耐震性、気密性、断熱性、立地条件や周辺環境など人によって優先順位は様々です。
どうせ家を建てるなら、そういった優先順位の中にシックハウス対策や家族のアトピー症状を抑えたいなど、心と体の健康にも留意したいという方もおられるでしょう。
そんな方におすすめなのが自然素材の家なのです。
そこで今回は、自然素材の家とはどういうものなのか、また一般的な木造住宅と比較して費用はどのくらいかかるのかについてまとめていきたいと思います。
また、解説に入るまでに失敗しない家づくりで1番重要な事をお伝えします。
「夢のマイホーム」の実現に向けて、多くの人が住宅展示場を訪れたり、雑誌やウェブサイトで情報を集めたりします。
しかし、その一方で、家づくりを始める前に「知っておくべきだった…」と後悔する人が後を絶ちません。
理想の家を建てるためには、情報収集が最も重要と言っても過言ではありません。
しっかりと情報収集を行わずに安易に住宅メーカーを決めてしまった結果、取り返しのつかない後悔をしてしまう方は非常に多いです。
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「でも、資料請求って面倒くさそう…」
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家づくりは、多くの人にとって、人生で一度きりの大きなイベント。
だからこそ、後悔のない家づくりを実現するために、まずは情報収集から始めてみましょう!
今回ご紹介した一括資料請求サイトを有効活用して、あなたにぴったりの住宅メーカーを見つけてくださいね!
きっと、あなたの夢を叶える、素敵な家との出会いが待っています。
さあ、理想の住まいづくりを始めましょう!
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それでは解説をしていきます。
自然素材の家とは?
自然素材の家というと、どんなイメージでしょうか。
一般的に世間で言われている自然素材の家とは、シックハウス症候群や化学物質過敏症を防ぐために、ビニールクロスや、合板フローリング、塩化ビニールシートなどの化学物質を含んだ素材を使用しないで建てた家のことをいいます。
しかし、「木をたくさん使っている家」、「無垢材を使っている家」「伝統的な工法で作られている家」「太陽光パネルが設置してある家」「雨水利用の装置がある家」「健康に配慮した家」など、実は人によってイメージにばらつきがあります。
建築の専門家であっても自然素材の家というと、「自然」の範囲が広すぎて困ってしまうくらいです。
つまり人によって自然素材の家でイメージするものが違うので自然素材の家を建てようと思ったら、「自分の思い描いている自然素材の家」、「一般的に言われる自然素材の家」、「依頼する施工会社や建築家のイメージしている自然素材の家」の3つをすり合せて、家を建てる目的にズレがないか確認することが非常に大切です。
シックハウス症候群とは?
近年、住宅の高気密化、高断熱化が進んだ結果、建材などから発生する化学物質などによって室内の空気が汚染されたり、ダニ、カビ、細菌が繁殖しやすくなることで起こる健康障害を言います。
主な症状は、「目のチカチカ」「頭痛」「吐き気」「湿疹」「鼻水」「のどの痛み」などです。
シックハウス症候群はあくまで家が原因で起こり、家から離れると症状が緩和します。
化学物質過敏症とは?
化学物質に対して体が過敏に反応することで様々な症状をもたらす病気です。一度多量の化学物質にさらされて症状が出てしまうと、その後は少量の化学物質でも症状が出てしまう事があります。
症状はシックハウス症候群とほぼ同じで、それ以外にも発熱、けいれん、不眠、不安などの症状も起こる可能性があります。
化学物質過敏症の原因は、シックハウス、農薬、パーマ液、シャンプー剤などが挙げられ、医学的な治療が必要となります。
自然素材の材料とは?メリット・デメリットは?
ここでは自然素材の家によく使われる材料の紹介とメリット・デメリットについてまとめます。
漆喰(しっくい)
↑画像「google画像検索 漆喰 壁」
消石灰が主材で主に壁材として用いられます。
・メリット
人体に有害な化学物質が含まれていない。
土壁よりも緻密で時が経つほど硬くなり、耐水性に優れているという特徴があります。
・デメリット
乾燥すると収縮しクラック(ひび)が入ることがあり、素材自体にばらつきがあるので色むらが出ることもあります。
施工に手間がかかるためコストが高い場合も。
珪藻土(けいそうど)
↑画像「google画像検索 珪藻土 壁」
藻類の一種である珪藻(プランクトン)が海底などにつもって化石となったもので主に壁材に用いられます。
・メリット
耐火性、調湿性、消臭性に優れ、有害物質ホルムアルデヒドを吸着分解する性質のものもあります。
・デメリット
漆喰と同じく、乾燥するとクラックが入ることがあり、また素材にばらつきがあるため、色むらが出ることがあります。
珪藻土も施工に手間がかかるためコストが高い場合があります。
無垢材
↑画像「google画像検索 無垢材」
天然の木材で、見た目の美しさや風合いを感じられます。建具、フローリングなどの床材によく用いられます。
・メリット
防虫、耐久性に優れています。
断熱、保温性、調湿性に優れ、1年通して快適に過ごせます。
・デメリット
時が経つに連れ、乾燥により反り、曲がり、割れ、ねじれ、変色などが起こることがあります。
自然素材特有の色のばらつきがあります。
セルロースファイバー
新聞古紙を原料とする断熱材の一種です。
壁の内部、床下、天井などに用いられます。
・メリット
断熱性があり、湿気に強い。
気密性、防音性に優れているという特徴があります。
・デメリット
熱に弱く、ウレタンの半分程度の断熱性。
時が経つに連れ、沈下が起こり隙間ができると、断熱効果が下がる可能性があります。
他の断熱材と比較して高価です。
コルク材
↑画像「google画像検索 コルク材」
ワインの栓でおなじみの素材です。
再生資源として利用できる環境に優しい材料であるコルクは、タイル、シートなどの床材や壁、天井材にも用いられます。
・メリット
断熱性、保温性、吸音性、調湿性、耐水性に優れています。
また、弾力性もありますので子供部屋などにおすすめです。
・デメリット
独特の臭いがします。日焼けにより変色、退色しやすい特徴があります。
天然リノリウム
↑画像「google画像検索 天然リノリウム」
亜麻仁油や松樹脂などを材料にして作られた床材です。
原材料は98%が自然素材であり、製造過程に化学物質が入りません。
・メリット
病院などでも使用される素材なので、非常に抗菌性と耐久性に優れ、静電気なども発生しないのが特徴です。
・デメリット
リノリウム特有の油っぽい臭いがあります。また、ビニール性床材と比較して高価です。
このように自然素材を材料にした場合、それぞれの材料のメリット、デメリットもよく知っておく必要があります。
また、壁、床、天井に使われる大きな資材だけではなく、塗料や接着剤などにも天然にこだわって作ることで、シックハウス症候群や化学物質過敏症をより効果的に防ぐことができます。
例えば、ニカワは、動物の皮から得られたゼラチンを用いた、平安時代から使われている自然素材の接着剤です。
引用:にかわ職人〈にかわ接着剤〉 | AQUA LOHAS ロハスな家づくり|アクア …
キヌカは、お米のヌカから作られる塗料で、色艶が綺麗に出ることが特徴です。
引用:キヌカ
こういった細かい部分の材料までこだわってくれる施工会社を選びたいですね。
自然素材の家はやっぱり高い?
自然素材を使用していると、やはり素材が良い分費用も高くなるのではないかと思いますよね。
しかし、意外にも費用が安く済ませられる家を作ることができます。
自然素材の家を施工しているメーカーは、依頼主と一緒に素材を一つ一つ決めていく過程があります。
ですから大手ハウスメーカーが展示している一般受けするモデルハウスを作る必要がないので、人件費や維持費や広告宣伝費などの経費があまりかかっていないのです。
モデルハウスを作ると維持のための人件費広告宣伝費がかかると、その分メーカーは、どこかで利益をとらねばなりません。
利益をどこでとるのかというと、やはり、顧客の建てる家に上乗せせざるを得ませんよね。
モデルハウスや広告の必要のない自然素材の家に力を入れているメーカーはこういった経費をかけなくても、自然素材の家を求める顧客が自分で探して来てくれます。
だから、その分コストを下げる事ができるのですね。
しかし、自然素材の材料自体はやはり合成のものよりも若干高いです。
そこで実際のところ、どの程度の差があるのか、一般的な注文住宅の価格と自然素材を使った注文住宅の目安を比較してみました。
注文住宅と自然素材の家の費用比較
- 注文住宅の1坪あたりの工事費の目安は約50万円。
- 自然素材の家の1坪あたりの工事費の目安は約55〜60万円。
30坪の家を建てる場合、自然素材の家が150万〜300万程度高くなる。
これを高いと見るか、安いと見るかは人それぞれですが、家族にとっての「日常的に化学物質にさらされない家の価値」を考えてみると良いですね。
自然素材でもアレルギーテストは必要
せっかく自然素材の家にこだわって建てたのに、残念ながら、自然素材にアレルギー反応を示してしまう場合もあります。
自然素材本来の臭いによってアレルギーが生じる場合や、自然素材だからこそ、カビや虫などが発生してしまうこともあるのです。
自然素材を選ぶ際には、材料サンプルやすでに建っている自然素材の家に触れて、アレルギー反応が出ないかどうかを確かめておく必要があります。
また、自然素材の良さを生かすために、家のメンテナンスをこまめにすることを心がけましょう。
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