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中古物件のリノベーションやリフォームが流行している背景については、以前の記事「中古住宅をリノベーションしよう」でも触れました。
- 電車やバスの交通の便がよいエリアは人気があり、新たな土地が見つからない
- エコの観点からも、使える家はきちんと活かして利用したい
- 土地や家の購入費用を安くあげたい
- 新興住宅地に対する不安(隣にだれが越してくるかわからない・そのエリアがその後どのような変化を遂げるのかがわかりづらい)
このような面から、中古住宅や中古マンションを希望する人が増えています。
築浅物件であれば、値下がりはまず望めないでしょう。やはり価格面でのメリットを望むのであれば、築後15年以上は必要かもしれません。
そうなると、リノベーションやリフォームが必要となります。中には「リノベーション済」「リフォーム済」の物件もありますが、このサイトにたどり着いている方は、「何らかの形で家づくりをしたい」というご希望者であるはずです。リノベーション・リフォームの形ででも、自分好みの住まいをお望みでしょう。
この、リノベーションやリフォームの中でも群を抜いて自分好みにできるのが「フルリノベーション」です。
マンションは、そもそも「スケルトン&インフィル」と言って、家(戸別)の枠組みをしっかりとコンクリートで作成、部屋同士の間仕切りや配管は後に動かせるような仕様とする、という考え方で建てられたものが比較的多いものです。
住まい方も購入者によって違い、また配管は劣化するので交換しやすい(動かしやすい)場所に配置することで、このような大掛かりなフルリノベーションが可能なのです。
また、戸建ての場合はメインとなる柱や梁のみにし、間取りを大きく見直すことができます。耐震性や断熱性に問題がある家でしたら、この段階で手当てをすることが可能です。費用こそかかりますが、人気エリアで「価値はほぼ土地のみ」の家を購入して思い通りの家に仕上げるには、このフルリノベーションが有利なのです。
このように、コストの面やエコの観点から、現存するものを可能な限り活かしながら、これから住む自分たちのための家に完全見直しできるのが「フルリノベーション」の良さです。
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1.フルリノベーションに臨むときの心構え
まず、第一に「購入=すぐに住める訳ではない」ことが大きな注意点です。当然と言えば当然なのですが、これが意外と盲点です。家(マンション)によっては設計に約3ヶ月、施工に約3ヶ月―約半年住めない期間が出てしまうケースもあります。この間、今住んでいるのが賃貸でしたら、ローンと家賃のダブルの支払が発生してしまいます。
今現在住んでいるのがフルリノベーションの対象物件でしたら、少なくとも施工期間は仮住まいが必要。引っ越し費用が行きと帰りの2重で必要となります。事前に不要なものを捨てておくなど、身軽になっておけばおくほど、引っ越し費用の軽減や、仮住まいの家を広く取らなくても済むといった経済的メリットが生じます。
フルリノベーションを考えた時から実行できることは、このフルリノベーションを得意とする建築家探しと、この身軽になっておくという作業。この2点をじっくり行うことで、安心して「ほぼ建て直し」に近いフルリノベーションに臨むことができます。
※引っ越し費用を安く済ませるコツについては「安い引越しを実現!リーズナブルにすませる鉄則9箇条」をお読みください。
2.時間を惜しまない
建築家に大まかな設計を頼むにしても、業者に相見積もりを取るにしても、それらを検討する時間と費用を惜しまないようにしてください。少なくとも、お施主さまの世代の「一生」はその家(マンション)に任せるのですから、新築の家を建てるのと同じだけの心構えでいたいものです。予算との折り合いの面もありますし、安心と快適さを求めるために行うフルリノベーションですから、それぞれの案のメリット・デメリットを充分理解した上での判断が必要です。
「そもそも既にある家に手を入れるだけだから」とおっしゃらないでください。中には、ホームセンターで揃えられる材料を使うことを大きなテーマとし、コストダウンを図る方もいらっしゃいます。その分、お施主さま側の考える力・判断する時間も必要ということなのです。
3.100%を求めない
既に出来上がっている「枠組」を活かしながら行うフルリノベーション。新築であっても全てを思い通りにすることはできません。家づくりとは、どこかで妥協が必要なものです。
フルリノベーションであれば、その妥協度とも呼べる範囲が更に広がってしまうことは認識しておかれてください。自分たちの生活の中で、ここは譲ってもいいけれど、これだけはどうしても実現したいという優先順位を決めておきましょう。そして、それを既にある枠組みの中でどう実現するのかという部分を、専門家である建築家のセンスに委ねるのです。
ある意味では、新築の家よりも手間がかかる面もあるでしょう。100%を望まず、現実に寄り添う懐の深さも、お施主さまの側に求められます。
4.気になる最多価格帯は―200~400万円
ほぼ希望通りの間取りの家を手入れするのか、今現在の状況が生活にそぐわないという理由でフルリノベーションするのかで価格は大きく異なります。
また、耐震性や断熱性に問題があり、その部分にも手を入れるのであれば更にコストはアップします。入れ替えを希望する設備(キッチン・トイレ・バス)のグレードによっても大きく変わりますので、「天井知らず」とも言えます。ざっくりと、数百万円から新築と変わらない金額まで、と考えておいてください。
それでも、「これでもいいか」と許せる範囲が広ければ広いほど、価格を抑えることが可能なのがこのリノベーション。家という上物に対しての希望がシビアでなければ、やはり「中古物件×フルリノベーション」で手に入る環境は良くなります。
あるデータによると、希望の土地と家を考えるより、2~3割は安く仕上がるとされています。言い換えれば、「同じ予算であれば、より駅近くに、より都心に近づくことができる」家の作り方なのです。
これから中古住宅(マンション)を購入するのであれば、住みたいエリアに焦点を当てるのか、暮らし方に焦点を当てるのか、という究極の選択をしなくてはならないこともあるかもしれません。
5.建築家や業者の見つけ方―「建築士」が存在するか
建築家=設計士であればよいのですが、デザイン専門の建築家が存在することも確かです。その面で言えば、国家資格である「一級、ないしは二級建築士」という資格を持っていて、初めて人を包む器である家を実際に変更できるということです。
更に言えば、「新築しか扱わない」「大規模な建物しか扱わない」などの得意分野がそれぞれにあります。リノベーションを数多く手掛けてきた建築家を探してください。リフォーム会社に任せる場合でも、この「建築士」が在籍しているか、その資格取得者と相談できるかを確認してください。
家族の思いを、実際に住む家として形作れるのは、この建築士だけです。フルリノベーションを得意とする建築家を丹念に探してください。
そして、ホームインスペクション(住宅診断)も行える建築家であることが、さらに良い家にするポイントです。住宅全体の劣化状況などを第三者的に見つめる視点を求められるこの「ホームインスペクター」は、いわば「家の高齢化」にも寄り添うだけの見識を持っています。フルリノベーション後の手入れなどの相談にも乗ってくれるはずです。
ホームインスペクターは、家を任せるときの必須の資格ではありませんが、中古の家に向き合うだけの準備ができている専門家の証でもあります。この資格の有無も、判断材料のひとつになるはずです。
まとめ
このように、「新築を購入するよりも安く仕上がりそうだから」という面だけでフルリノベーションに臨むのは危険かもしれません。「中古物件×フルリノベーション」だからこそできること・難しいことをきちんと理解した上で臨みたいものです。「できること・難しい事」を専門家の視点からきちんと噛み砕いて説明してくれる建築家との出会いが、安心・快適の家づくりに向けての第一歩です。
専門家に任せるべきところ、日頃から自分たちでできることを選別し、それぞれの立場で真剣に取り組むもの、それがフルリノベーションであるといえるでしょう。もちろん、これから購入する中古物件がそもそもの理想に近いのであれば、費用はぐんと抑えることが可能です。
物件選びにも余念なく。
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