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家を建てようとする土地には、様々な条件がかけられています。その条件の範囲内で図面や仕様を示すものを「基本設計」と呼びます。基本設計の段階で概ねの工事費用がわかります。
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事前調査から見えてくるものを基礎とする
建設予定地や建築許可を司る役所などに出向き、その土地に家を建てる際にクリアすべき条件を確認することが、基本設計の基礎となります。敷地の形状(高低差を含む)、地盤の状態、道路や隣接する土地との位置関係、用途地域や建築規制の把握が主な物です。
都市ガスや公共下水道がその敷地近辺にまで伸びてきているようならば、そのようなものの利用を含めた計画も必要です。このような「家を建てるために必要な条件」を全てクリアしながらも、基本的な施主の希望を形にした図面を描きますが、これが基本設計です。
「平面図・立面図・断面図・仕様書」が「基本設計図書」となる
土地の持つ条件に施主の希望を掛け合わせたものが基本設計です。その基本設計が正しい役目を果たすためには、平面図・立面図・断面図・仕様書で成り立つ基本設計図書が必要です。
この基本設計の段階で、施主の望む家についての希望を充分に聞き、規制といった条件と上手く折り合いをつけることが建築家や工務店などの力量です。そのため、この基本設計の段階でどれだけ施主の気持ちに沿えるよう、納得できる打合せができるかどうかが大切なことです。
施主側も、自分たちの希望する家のイメージをここでしっかりと伝えるよう努力をしなければなりません。特に、間取りは家の機能性に大きく関わるものですから、家事や、子育て、介護といった「新しい家でクリアしたい問題」を自分自身でもピックアップし、希望する“使い勝手”を明確にしておかなければなりません。
概ねの費用が決まる基本設計
基本設計の段階で、おおまかな工事費が決まります。このようなとき、建築家は設計の調整を行い再提案してくれることでしょう。
時には諦めざるを得ないものも出てくるかもしれません。このようなケースに当てはまってしまった場合にも、初期の打合せで家に求める優先順位を明確に定めておくことが役に立ってくれます。どうしても譲れないものは何なのか、多少の我慢をしてもよい部分は何なのかをきちんと仕分けしておけば、設計の調整もスムーズです。
諦めざるを得ない部分がでてきても、何とかそれに近い状態を作れないかと建築家は知恵を絞ってくれることでしょう。
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