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皆さんはこれまでの生活の中で、シロアリを実際にその目で目撃したことはあるでしょうか?
普段の日常生活の中ではそれほど目にすることはないかもしれませんが、ご自宅のリフォームなどを行う際、主に古い浴室や台所などの水回りを解体してみると、実はかなりの確率で「シロアリ被害」に遭っているのです。
建物にシロアリの巣を作られてしまうと根本の構造躯体そのものにも影響があることが多く、修理を行うためには多大な費用が必要となってしまいます。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉にもあるように、今回はそんなシロアリに対抗するため、シロアリの実態について徹底的に解明していきましょう。
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1.シロアリとクロアリ
まずシロアリに対抗するためには、自宅で目撃したアリが果たしてシロアリなのか他のアリなのかを見分けられなければなりません。
まず日本に生息しているアリについてお話ししておくと、現在確認されているものだけで約280種類に上ります。
その中でシロアリは17種類ほど存在し、森の中などに偏在しているものを除いた「住宅に実害を与える可能性のあるシロアリ」に関してはたったの3種類しか確認されていません。
シロアリ以外の通常のアリはクロアリと呼ばれますが、それではクロアリなのかシロアリなのかを見分けるためにはどのような部分に注目すればよいのでしょうか?
基本的に、一般的な「働きアリ」を見るだけでは、クロアリとシロアリを区別することは難しいと言われています。
今回は最も見分けやすく発見しやすい「羽アリ」の見分け方について、お話いたします。
1-1 シロアリとクロアリの見分け方
建物を食い荒らしてしまうシロアリは、国内ではヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類が確認されています。
「シロアリ」と言う名前なのだから、身体の色が白いのではないかと想像している方もいらっしゃるかもしれません。
ですがシロアリの羽アリは決して白いとは言えない色をしており、特にアメリカカンザイシロアリは身体の大部分が黒く、頭もやや赤い程度で、外見上では「シロアリ」と呼べる要素はないのです。
そのため羽アリを目撃した時の確認するべき点は、大きく分けて3つあります。
- シロアリとクロアリの主な違い
①:羽の長さが違う
②:胴体の形状が違う
③:触覚の形状が違う
では、どのような違いがあるのかを詳しくお話いたします。
シロアリの特徴①:羽の長さ
最も分かりやすいのは、その羽の長さです。
羽アリには前後にそれぞれ2枚ずつ、計4枚の羽が生えていますが、シロアリの羽アリはすべての羽の長さが均一なのに対し、クロアリの羽アリは前の羽が大きく、後ろの2枚は小さくなっています。
シロアリの特徴②胴体の形状
次に着目するべきは、胴体の形状です。
クロアリの羽アリは私達がイメージする通り、腰のあたりが大きくくびれており、首、胸、お尻がそれぞれはっきりと分かれています。
ですがシロアリの羽アリは寸胴で、首と胴体の継ぎ目はやや細くなっているものの、身体は細長い棒状になっているのです。
シロアリの特徴③触覚の形状
そして3つ目はかなり小さな部分なのですが、頭から生えている触角の形状でも見分けられます。
クロアリの羽アリは大きく「くの字」に曲がった触角を生やしていますが、シロアリの羽アリはまっすぐな触角を持ち、良く見てみるとそれは数珠のようにボコボコと太さが変わっていることが分かるでしょう。
以上の3点に着目すれば、そのアリがクロアリなのかシロアリなのかの判別ができるかと思います。
1-2発生時期の違い
外見上の特徴以外にも、目撃した時期によってもある程度は推測できます。
例えば4月の春先に羽アリを見た場合、かなりの確率でそれはシロアリ…それもヤマトシロアリである可能性が高いです。
実はシロアリの羽アリは4月から10月頃まで発生することが確認されており、クロアリの羽アリは6月から11月に発生することが分かっています。
ですから逆に11月の終わりごろに目撃した羽アリは、ほぼ間違いなくクロアリだと考えて良いと言えるでしょう。
もちろんその年の気候などによって多少時期がずれ込むことも考えられますから、あくまでも参考程度に考えておいてください。
2.シロアリの種類
2-1シロアリの種類と特徴
シロアリを発見できたとしても、その種類によって講じるべき対応策は変化していきます。
次は、そのシロアリがどの種類のシロアリなのかについてお話しいたします。
ヤマトシロアリ・・・日本各地に広く分布しており、体長は5ミリから7ミリ程度で全体的に灰色の身体をしています。
湿った木材を好む性質があるため、建物の下部に被害が集中しやすいという特徴があります。
アメリカカンザイシロアリ・・・ヤマトシロアリとは逆に乾燥した部材を好み、体長6ミリから7ミリ程度。
全体的に黒っぽく、頭と胸の一部が赤褐色で腹部よりも明るくなっているのが特徴です。
イエシロアリ・・・この3種類の中でも特に加害性の激しい種類で、体長は7ミリから9ミリほど。
ヤマトシロアリと似ていますが、羽が長く、比べてみるとやや黄色っぽいのが特徴です。
イエシロアリは住宅の木材だけでなく、立ち木などにも被害を与えるほどの大害虫です。
被害の進行速度も速いため、発見次第すぐに対策を取りましょう。
2-2シロアリの巣
この3種類のシロアリはそれぞれ好む木の性質が異なるため、作る巣の形状なども大きく異なっているのです。
その特徴を、1つずつ見ていきましょう。
最も特徴的なのはイエシロアリの巣で、塊状の巨大な巣を形成します。
住宅内に巣食ってしまう場合もありますし、住宅からは離れた場所に巣を作り、食事のたびに往来を繰り返すこともあります。
被害箇所に住み着いているわけではないために、駆除するためには巣の位置を特定した上での対応が必要になるので注意しておきましょう。
次にヤマトシロアリは、棲み処としての巣を作ることはありません。
被害箇所にそのまま住み着いてしまうのですが、先ほども少し触れたように湿った木材を好むため、建物下部に住み着いている状態ではなかなか発見しづらい種類のシロアリだと言えるでしょう。
アメリカカンザイシロアリもヤマトシロアリと同様に加害中の木材に孔道を掘って生活しているのですが、乾燥している木材を好むため、比較的建物の表層部に近い部位で生活していることが多いようです。
またこの孔道から砂粒状の糞を排出する特徴があるため、シロアリそのものを目撃していなくても発見できる可能性もあると言えるでしょう。
2-3シロアリの侵入経路
それぞれの侵入経路についてですが、ヤマトシロアリとイエシロアリは、地中から基礎や束石に蟻道を作って侵入してきます。
床下が直接コンクリートを流し込んで作られた土間コンクリートの場合でも、基礎との隙間や配管の隙間、またはクラックと呼ばれるヒビ割れから進入してきてしまうケースも多々あります。
ですがアメリカカンザイシロアリは蟻道を作らず、被害材を搬入してしまうか、もしくは羽アリの飛来によって住宅への侵入を行うのです。
もちろんヤマトシロアリとイエシロアリも羽アリの発生時期になれば同様の侵入方法を取ることもありますから、基礎の換気口などから侵入されてしまわぬよう、十分な注意が必要だと言えるでしょう。
3.シロアリ被害の理由
しかしなぜシロアリは、私達の家を食い荒らしてしまうのでしょうか?
実はシロアリと言う生物は、木材だけを食べているわけではありません。
シロアリが主食としているのは「セルロース」と呼ばれる成分で、これは植物の骨格を形作っている細胞壁の物質です。
新聞紙や衣類、畳などにも含まれているため、シロアリ被害が広まってしまうとこれらにも影響が出てしまうケースもあるのはご存知でしょう。
ですが、もともとは森の中の枯れ葉や枯れ枝などを主食としており、私達の住居に対して被害を及ぼすことはそれほど多くはありませんでした。
それが近年多くの木造住宅などの建物がシロアリの被害に遭っている背景には、温暖化と伐採が進んだことで樹木そのものの数が少なくなっていることが影響していると言われています。
クロアリとは異なり、ほとんどのシロアリには目がありません。
アメーバのように手探りで進み、辿り着いた先の木材を捕食しているに過ぎないのです。
つまり枯れ木の絶対数が減ってしまったがために、たまたま住宅の木材に辿り着いてしまうケースが増えてしまったのだと言えるでしょう。
辿り着いた先でどのような部分を捕食するかは、先ほども振れたようにシロアリの種類によって異なります。
湿った材木を好むヤマトシロアリは床下などの風通しの悪い部分に住み着きますし、アメリカカンザイシロアリは乾いた木材を好むため、屋根裏や柱などの表層部にも住み着きます。
イエシロアリも床下から侵入してくるケースがほとんどですが、被害の速度が速いため、手当たり次第に食い荒らされてしまうと言えるでしょう。
また生きている樹も食べてしまうことがありますから、もし庭先の木が突然枯れてしまったりした場合には、シロアリの被害を疑ってみてください。
4.シロアリの活動時期
ここまでシロアリの生体についてお話しいたしましたが、それではシロアリの活動が最も活発になる時期と言うのはいつなのでしょうか?
実はシロアリには決まった産卵時期と言うものがなく、蚊のように「夏になると増え、秋口を過ぎると減っていく」というような季節による増減はほとんどありません。
常に女王アリが産卵を続けているため、一年を通して活発に活動しています。
ですが春から夏にかけては巣の中のシロアリが増え過ぎてしまうため、羽アリを発生させて外部へと飛び立たせているのです。
この時期には今までシロアリの被害に遭っていなかった住宅も脅威にさらされることになりますから最も警戒するべきだと言えるでしょう。
加えてシロアリの種類によっても羽アリの発生時期は異なります。
ヤマトシロアリは4月~5月にかけて、イエシロアリは6月~7月にかけて、アメリカカンザイシロアリは7月~10月にかけて発生していますから、巣が近くに出来てしまっていないかどうか、しっかりと確認しておきましょう。
シロアリは暗所を好む性質があり、床下などの風通しの悪く湿気の多い場所はヤマトシロアリ、イエシロアリにとって絶好の棲み処となります。
そのためこれまでは必然的に湿気の多くなる6月が最もシロアリが繁殖しやすい季節として考えられてきたのですが、床暖房や断熱材などの発達による住宅事情の変化と共に、乾燥しやすい冬でも床下の湿度が高くなってしまっているケースも発生しています。
そのため季節外れのシロアリ被害も増えてきていますから、1年を通じての警戒が必要になりつつあると言えるでしょう。
また、実はイエシロアリは、自分たちで水を運んでくることが可能です。
そのため乾燥しているところでも巣を作れますので、床下が風通しがよく湿気もないからと言って油断は禁物なのです。
5.DIYシロアリ対策
最後に、自分たちでできる手軽なシロアリ対策をご紹介いたします。
ホームセンターなどに売っているシロアリ防止剤は防腐剤としての効果も備えているため、木部の腐食防止を図れ、シロアリの被害を防ぐために一役買ってくれるでしょう。
自分自身で軒下に潜り込んで塗布する必要はありますが、可能であれば是非とも試してみてください。
注意点としては、もしシロアリを発見しても、市販の殺虫剤などは使用しないようにしてください。警戒したシロアリが方々に散ってしまい、返って被害が大きくなる恐れがある為です。
また殺虫剤によって張り付いた大量のシロアリの処理も大変な手間が掛かりますから、避けた方が良いと言えるでしょう。
もし羽アリを発見した場合には、掃除機で吸い込んでしまうのが最も効果的です。
羽アリだけでは産卵はできませんし、吸い込まれた羽アリは1日か2日ほどで死んでしまいますから、被害を大きくせずに済むのです。
もし難しい場合は、ガムテープなどに張り付けて捨ててしまっても良いでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
住宅に大きな被害をもたらすシロアリですが、自分だけで完全に対策をしようとするとなかなか大変で手間も時間も掛かってしまいます。
最も確実な対策としては、まずはシロアリを一刻も早く発見すること。
そして見つけ次第、専門の業者に依頼してしまった方が良いと言えるでしょう。
家は一生ものの財産ですから、シロアリに食い荒らされてしまう前に、適切な対応を取るよう心掛けておいてください。
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