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火災保険料は住んでいる地域によって異なることをご存知ですか。
一般的には、大都市圏や災害が多い地域であるほど保険料が高く設定されています。
その中でも、東京圏、名古屋圏、大阪圏の三大都市圏は、地方部に比べると物価が高く火災保険料もそれに伴い高いことが事実です。
特に東京圏は日本の首都圏であることから、他の2つに比べて保険料が高い印象がありますが、実際はどのぐらい差があるのでしょうか。
また、三大都市圏の中でも比較的火災保険料が安い地域を知りたいですよね。
そこで、この記事では「三大都市圏の火災保険料の相場比較」を取り上げ、火災保険料の地域差についてご紹介させていただきます。
☆記事全体の要点
① 三大都市圏の火災保険の相場は、東京圏で約30,000円代、名古屋圏で約25,000円、大阪圏で約15,000円〜20,000円である。
② 近隣都市であっても内陸部に位置する都道府県の方が、海側よりも火災保険料が安い傾向がある。なぜなら、山に囲まれているため災害が起こりにくいからである。
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三大都市圏の火災保険の相場はどのぐらい?
都市圏に関しては資料ごとに定義が曖昧ですが、この記事では慣習に習い以下のように定義づけます。
・東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)
・名古屋圏(愛知県、三重県、岐阜県) ・大阪圏(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県) |
上記に沿って、同条件の火災保険に加入をする場合の保険料を比較してみました。
〈条件〉
建物所在地: 東京都、愛知県、大阪府、建物種別: 一戸建て
建物構造: T構造、建物の保険金額: 1,500万円
家財補償: 100万円、地震補償(建物): 750万円、地震補償(家財): 50万円
保険期間: 1年、5年、10年
保険商品: 東京海上日動「Total assist 住まいの保険I.」
三大都市圏の保険料比較
保険期間 | 東京都 | 愛知県 | 大阪府 |
1年 | 30,270円 | 25,920円 | 21,310円 |
5年 | 136,750円 | 116,480円 | 95,700円 |
10年 | 177,330円 | 161,620円 | 136,280円 |
この表を参照すると、東京都の保険料が一番高く、次いで愛知県、大阪府といった順番になっています。
最初に述べた通り、東京都は三大都市圏の中で最も保険料が高いことがわかりました。
これと同様に、他の都市の保険料を同条件の元で比較をしてみました。
- 東京圏
保険期間 | 神奈川県、千葉県 | 埼玉県 |
1年 | 31,610円 | 25,060円 |
5年 | 142,650円 | 112,910円 |
10年 | 187,790円 | 153,490円 |
- 名古屋圏
保険期間 | 三重県 | 岐阜県 |
1年 | 25,450円 | 19,770円 |
5年 | 113,900円 | 88,200円 |
10年 | 163,960円 | 135,240円 |
- 大阪圏
保険期間 | 京都府 | 兵庫県、奈良県 | 滋賀県 | 和歌山県 |
1年 | 17,480円 | 18,830円 | 18,250円 | 25,450円 |
5年 | 78,120円 | 84,060円 | 81,290円 | 113,900円 |
10年 | 117,480円 | 127,940円 | 124,760円 | 163,960円 |
いかがでしたか。
他の都道府県の保険料を比較しても、東京圏は全体的に火災保険料が高い結果が出ました。
また、地域によって差はあるものの、大阪圏の1年間の保険料の相場は17,000円〜約2万円台と他の地域より安く算出されます。
以上より、三大都市圏で比較をすると、東京圏の火災保険料が一番高いことがわかります。
これは物価や災害発生確率によるもので、端的に言うと災害が起こった際に予想される損害が大きい地域ほど保険料は高く設定されるのです。
☆章の要点
① 三大都市圏の保険料相場を比較すると、東京圏が一番高く、次いで名古屋圏、大阪圏の順番で値段が高い。東京圏と大阪圏では約1万円程度の差がある。
② 自然環境の要因で、災害発生時に被害が大きくなると予想される地域ほど保険料は高くなる。
火災保険料を地域ごとに比較してみると、海側の地域の方が保険料が高く、内陸ほど安く算定されていることがわかります。
これは、海側の方が水災や風災で被害を受ける確率が高いからです。
仮にもし内陸で災害が発生しても、近くに土砂崩れが起きそうな山や氾濫しそうな川が無い限り、被害は最小限に食い止められます。
そのため、火災保険の保険金の支払い額も、海側に比べると低くなることが予測されるのです。
たとえば、内陸の埼玉県、岐阜県、滋賀県、奈良県は海側と比較すると保険料が安く設定されています。
もし災害が発生しても、被害を最小限に留められそうな地域に住むのも一つの選択肢です。
また、京都府は47都道府県の中で2番目に火災保険料が安いと言われています。(1番安いのは沖縄県)。
このように、地域によって火災保険料は異なるので、節約するためには保険料が安い都道府県を選ぶのも良いでしょう。
三大都市圏のなかで災害が少ない場所はどこ?オススメの地域をご紹介!
三大都市圏の火災保険料を比較するなかで、海側よりも内陸の方が保険料が安い結果が出ました。
そのなかでも、特に災害が少なくて暮らしに便利な地域を3つご紹介させていただきます。
埼玉県さいたま市(東京圏)
東京圏で災害が少ない地域として、埼玉県が挙げられます。
そのなかでも県庁所在地であるさいたま市は、どの世代にとっても暮らしやすいと評判が良いことをご存知ですか。
まず、さいたま市は東京都心から電車で約1時間程度の場所にあるため、都心への通勤や通学に便利です。
そのため、都内よりも安い物価と家賃で生活をしていくことが十分可能です。
また、埼玉県は地盤が固く地震に強い地域と言われています。
埼玉県を震源とする大地震の発生確率は低いため、災害が起こっても甚大な被害をもたらしにくいとされています。
火災保険料も他の東京圏に比べて安いので、生活費の節約ができることがメリットの一つです。
さいたま市 基本データ
東京都心からからのアクセス | ・JR埼京線、湘南新宿ライン
渋谷から約50分 新宿から約40分 池袋から約30分 |
おすすめの地域 | さいたま市大宮区
さいたま市西区 さいたま市中央区 さいたま市浦和区 |
岐阜県高山市(名古屋圏)
名古屋圏は東海地震や南海トラフ地震が発生した際に、地震の揺れやそれに伴う津波で甚大な被害を被ることが予測されています。
比較的安心できる土地は少ないのですが、そのなかでも岐阜県高山市は災害が少ない方だと考えられます。
高山市は岐阜県の内陸部に位置する山岳都市で、春と秋に開催される高山祭で有名な街です。
名古屋からのアクセスは少々不便なものの、山々に囲まれながらのびのびと生活をすることが可能なので、主にファミリー層の移住先に選ばれています。
岐阜県の火災保険料は、名古屋圏の中でも最安値なので、節約をするのにはおすすめです。
また、自然豊かで暮らしやすいことも評価されています。
名古屋圏で生活をするのであれば、岐阜県高山市を視野に入れてみてください。
高山市 基本データ
主要都市からのアクセス | ・JR東海道本線特急
名古屋から約2時間30分 ・JR高山本線特急 岐阜から約2時間 ・岐阜バス 名鉄岐阜から約2時間 |
滋賀県大津市(大阪圏)
大阪圏で比較的災害が少ないと言われているのは滋賀県です。
なかでも住みやすいのは、県庁所在地でもある大津市です。
近畿地方の大都市へのアクセスが良好なため、大津市に住みながら京都府や大阪府へ通勤通学している方が多く存在します。
また、滋賀県は琵琶湖があるので水害が発生しても水不足の心配がありません。
山に囲まれた内陸県であることからも、大阪圏では比較的大きな災害を被ることが少ないと言えるでしょう。
近年、滋賀県を震源とする大地震は起きておらず、今後も予測されていないため、大阪圏への移住を希望される方は滋賀県大津市を選んでみてはいかがでしょうか。
大津市 基本データ
主要都市からのアクセス | ・JR東海道本線新快速
新大阪から約35分 京都から約10分 |
☆章の要点
① 三大都市の中でも内陸県は比較的災害が少ないため、居住するのにはおすすめである。
② 居住地を選ぶ際には、主要都市へのアクセスの良さや災害発生確率などを考慮して選択する必要がある。
火災保険料が安い地域は、大きな災害が起こりにくいとされています。
しかし、全く起こらないわけではないので、比較的安心とされる地域でも火災保険の備えをつけておくことは必要不可欠です。
また、この記事では一戸建てに火災保険をつける設定で話を進めましたが、賃貸物件で見積もりを出すと、地域差はほぼ変わらないものの金額にはズレが生じます。
そのため、あなたの居住する物件種別によって火災保険料を算定し直してみましょう。
その際におすすめなのは、火災保険の一括見積もりサイトです。
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火災保険の一括見積もりについては、こちらの記事でもご紹介させていただいているので、ぜひご覧ください。
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