「高級住宅」と聞くと、「金額が高い」という面からイメージする方も多いはず。
でも、もちろんそれだけではありません。
「金額が高い」ということは、それだけの設計の力が必要。
なぜなら…。
高級住宅といっても、何が高級なのかといったポイントが建て主によって異なるからです。
何を大事にしたいのか。
もちろん、「全てにおいて超一流のモノを！」といった天井知らずの予算を用意できるならば別ですが、そういった方はおそらく日本中を探してもほんの一握り。
一般的に高級住宅と呼ばれるものにおいて施される工夫など、「高級住宅」の世界を覗いてみましょう。
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高級住宅での様々な工夫（設計のポイント）
- 設備や木材など、使用するものを高級仕様にする
- 照明にこだわり、部屋の使用目的に合った照明効果を考える
- リビングから見渡せる庭を四季それぞれに楽しめるものにする
- 広いウッドデッキやベランダを設け、解放感を楽しむ
- お風呂のそばに坪庭を設け、リラックスタイムを充実させる
- 生活感を極力なくすために、収納計画をしっかり立てる
- 家そのものの意匠（デザイン）を好みのものにする
- 市街地を一望できる高台に土地を確保する
全てをかなえることはできなくても、これらのポイントの中からいくつかを充実させることで思い描く「高級住宅」に一歩でも近づくことができるはずです。
「高級住宅」―外部からみられる面
「あの人の家は高級だね」と思われる側面を考えてみると、「立地」と「意匠（デザイン）」が挙げられます。
いわゆる高級住宅街でないと、おしゃれ！と思えるデザインは映えません。
また、逆もしかり。
庶民派のエリアに、こつ然と目立ったデザインの家がそびえ立っているとなんとも統一感がなく、浮いた家になってしまうことでしょう。
「高級住宅街」＋「デザインを大事にした家」のセットで、しっかりと落ち着いた風情を醸し出すことができます。
高台の高級住宅街から見下ろす市街地の灯りも、インテリアの一部となってくれるでしょう。
また、こういった高級住宅街の特徴として、近くにコンビニエンスストアをはじめとした商業施設があまりないのも特徴。
夜間の騒音もほとんど気にならないはずです。
高級住宅街に住まうといった心理的な充実感、ステイタスだけでなく、実生活においても静けさを手に入れることができます。
「高級住宅」―内側の表情
住まい手の日々の落ち着き、リラックス感を醸成するのが、家の中の表情です。
先に挙げたポイントで言うと
- 設備や木材など、使用するものを高級仕様にする
- 照明にこだわり、部屋の使用目的に合った照明効果を考える
- リビングから見渡せる庭を四季それぞれに楽しめるものにする
- 広いウッドデッキやベランダを設け、解放感を楽しむ
- お風呂のそばに坪庭を設け、リラックスタイムを充実させる
- 生活感を極力なくすために、収納計画をしっかり立てる
といったあたりでしょうか。
ご家族の暮らしにゆったりとやわらかく寄り添う家をご希望ならば、これらに重点を置いてください。
お仕事から帰られた後のご家族とのゆとりの時間、また、奥様であれば、家事の効率を考え抜かれた間取り・動線を確保することで笑顔があふれる家になること請け合い。
長く愛着を持って住め、また手入れも楽しい家となるでしょう。
高級住宅とは、単に外観が美しい、外から見て「高級そうだ」と思われる家の事ではないのです。
日々、手に触れる造作家具や、トータルでコーディネートされた照明を含め、毎日の生活の場をリッチにすることも「高級住宅」の範疇に入れて考えてみてください。
高級住宅街の現状
どの都市にも言えることですが、これらの高級住宅が立ち並ぶ住宅街も例にもれず高齢化が進んでいます。
そのため、時に、掘り出し物とも呼べる土地・建物が売りに出されることが増えているようです。
高齢のご夫婦だけになり、広い家では生活に不便が出てきたり、大体の場合郊外にあるそれらの家が、日々の買い物や通院に支障をきたしているケースからです。
それらの家は、きちんとメンテナンスされている事も多く、自分好みにリフォームやリノベーションすることで、自分の夢を詰め込んだ「高級住宅」に近づけることも可能です。
高級住宅街に家を構えることをお考えの方は、こういった方法もあることを少しだけ覚えておいてください。
高級住宅＝意匠（デザイン）と考えるときは―。
これを実現するためには、ひたすら、自分の好みのデザイン例を持つ建築家を探すしかありません。
長く住む家、高く支払ってもいいから本当に自分の夢を詰め込みたいとお考えの方がチョイするする高級住宅です。
本当に自分のセンスに寄り添ってくれる、好みのデザインを得意とする建築家を何年かけてでも探すつもりでいて頂きたいと思います。
契約したのちに、もっと好みの建築家が現れた―ということでは、残念ですね。
後悔のないように、「お金と時間」をかけてください。
一度起こしてもらったデザインが気に入らなければ、お金はかかっても再度手直ししてもらう、もしくは他の建築家にも頼んでみるなど、妥協してはなりません。
本物の一点物を手に入れるのですから、お金と時間の面での焦りは禁物です。
高級住宅＝素材・使い勝手・リラックス空間と考えるときは―。
家の丈夫さ（耐震性）を考え、ＲＣ造（鉄筋コンクリート構造）はいかがでしょうか。
強度と共に、自由な形状を追及することができる上、内側（住まう部分）を後々自由に作り替えることが比較的楽にできます。
また、断熱性・耐火性・防音性が高く、安心して住まうことができます。
音楽を職業となさっていたり、ご趣味とされている方にも向いているでしょう。
また、柱や梁といった「点と線」で支える家とは違い、大空間を作りやすくなります。
正反対のイメージでは、立派な木材を使用した和風の家もすてきです。
和風といっても、近年は「和モダン」と呼ばれるジャンルも確立され和の落ち着きと、洋の使い勝手の良さをうまくミックスしたものとなっています。
素材の贅沢さを味わう高級住宅としては、うってつけかもしれませんね。
立派な柱や梁をあえて「あらわし」（見えるようにしつらえる）ことで何とも言えない安らぎ感が味わえます。
この柱や梁のあらわしも、立派な素材でないと本来の味わいは出ません。
こういう部分にこそ「ホンモノ」を使用することで、高級感を演出できるのです。
照明はどうでしょう。
照明にも「建築照明デザイナー」という職種の人がいます。
ただ、夜間を快適に過ごせるだけの明るさがあればよい、というだけでなくそれらがその部屋に適したムードを演出できるよう提案してくれる専門家です。
専門家の手によらずとも、ＬＥＤシーリングライトでも色調を変えることができますね。
冬場は暖かいオレンジ系の、夏場は若干ブルーを感じる白い色合いに変えるだけでも部屋の雰囲気はかなり変わります。
こういった、照明の持つ力で、各部屋を魅力的に見せてくれる人、それが「照明デザイナー」です。
もちろん、建築家がそれらを手掛けることもあります。
直接照明・間接照明か、また、部屋のイメージに合う照明器具の種類にまでアドバイスをもらえることでしょう。
このように、直接器具が目に入らない部分にまで配慮することで家が何倍にも美しく、リラックスできる場所になります。
「高級住宅」と「建築家」の関係
新しく家を建てるに当たり、一番センスが問われるのが、この「高級住宅」。
建築家と建て主のセンスと合うかどうかが最大のポイントとなることがお解り頂けると思います。
せっかく、高級住宅といわれるほどの金額を支払ってまで建築する我が家。
とことんセンスが合い、話も合う建築家探しが何より一番大事なのです。
一般的に、高級品と呼ばれるものは実用性もさることながら、所有することの高揚感、オーダー品であることのフィット感が重視されるもの。
これらのニーズを満たすためにも、感性の合う建築家探しが最大のポイント。
何はさておき、「建築家」なのです。
「あういえを」の作品集で、あなたの心に響く家を探してみましょう！
このページの一番うえで紹介している作品の設計を手がけた篠崎好明さんは高級住宅の実績が多数ありますので、作品をながめて気になったら相談してみてはいかがでしょうか。
建築家による注文住宅に関してはこちらの記事もご覧下さい。
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