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直交する木材、もしくは直線的に木材同士を繋ぐ時に使用される大型の釘で、なおかつ「コの字型」の形状のものを「かすがい」と呼びます。
ホッチキスの針(ステープル)や、電線を壁に這わせる際に使う絶縁ステープルも同じような形をしています。
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かすがい(鎹)とは?
かすがいとは、建築現場において材木と材木をつなぐための大きな釘のことです。
特にコの字状のものをかすがいと呼ぶことが多く、部材を連結するために重要な金具です。
英語ではiron clamp やbraceと表現することが多いようです。
「子はかすがい」の語源となるもの
昔から「子はかすがい」と言いますが、この語源となるものが建築現場で使用するかすがいです。
柱などの大きな木材をしっかりとつなぎとめる役割のかすがい、確かに、夫婦の絆の大きな部分を占める子供を指すのにはぴったりのキーワードです。
垂直の木材まで繋ぎ合わせてしまうのですから、このことわざも説得力があります。
一方で、「豆腐にかすがい」というものもあります。
「糠(ぬか)に釘」と同様、手応えを感じない事を指すことわざです。
このように、建築に使われる道具も私たちの日常生活にことわざという形で浸透しています。
使う場所によってサイズも種類も色々
使う場所によってもサイズが異なります。
- 建具に使用するものは3センチ~
- 木造建築物の土台や軸組み、小屋組みといった木材自体が大きく、しっかりと組み合わせなければならない部分で使用するものは18センチ~
形状も、繋ぎ合わせるものの角度によって単純なコの字型ではなく、一方が左ないしは左に曲げられたものもあります。
「普通かすがい」「平かすがい」「手違いかすがい」「目かすがい」と、形状も幅広くあり、必要な場所に必要な物を使うことが求められています。
繋ぎ合わせる木材同士に少し隙間を空け、かすがいを打ち込むことでそれらの木材が寄り集まる動きをします。がっちりと密着させるには、経験と勘が必要となります。
かすがい単体では、今の建築基準法では耐震性を認められない
かすがいだけでは、引張に対する強度はほとんどないとされています。
そのため、近年ではそれに代わる補強金物が多く製造・販売されています。
筋かいプレートや山形プレート、ホールダウン金物など、使用する場所により特別な機能を持たせた金具です。
更に、木造住宅の場合、地震や台風の揺れに耐えられるよう、外壁と内壁の間に筋違やせっこうボードを入れるといった「壁で支える」建て方を勧められています。
古くても耐震性に優れた家は、立派な木材の使用と木の性質に精通した大工さんの緻密な施工によって実現しています。
このような日本古来の技術の継承ができていないとされる現代では、様々な建築金具によって家の堅牢さを実現しなければなりません。
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