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マイホームを建てようと思っても、実際に建てるのは大工さん。
施主である私たちは実際に、どんな工程で家が建てられるのか意外に知らないものですよね。
今回は、日本で最も多く採用されている木造一戸建ての工法「木造軸組構法」で家を建てた場合の家ができるまでの手順とおおよその工期、工法のポイントなどについてわかりやすくご紹介します。
また、解説に入るまでに失敗しない家づくりで1番重要な事をお伝えします。
「夢のマイホーム」の実現に向けて、多くの人が住宅展示場を訪れたり、雑誌やウェブサイトで情報を集めたりします。
しかし、その一方で、家づくりを始める前に「知っておくべきだった…」と後悔する人が後を絶ちません。
理想の家を建てるためには、情報収集が最も重要と言っても過言ではありません。
しっかりと情報収集を行わずに安易に住宅メーカーを決めてしまった結果、取り返しのつかない後悔をしてしまう方は非常に多いです。
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家づくりは、多くの人にとって、人生で一度きりの大きなイベント。
だからこそ、後悔のない家づくりを実現するために、まずは情報収集から始めてみましょう!
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きっと、あなたの夢を叶える、素敵な家との出会いが待っています。
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それでは解説をしていきます。
木造軸組構法とは?工期の目安は?
<木造軸組構法とは?>
住宅の建築というと、一般的には、木造軸組、2×4(パネル工法)、RC(鉄筋コンクリート造)、S(鉄骨造)があります。
その中でも「木造軸組構法」は、日本で昔からある工法。
柱や梁、土台などを組み合わせた骨組みが基本となり、これに壁をつけていく工法です。
【実は木造建築でも2種類ある?】
日本で一般的な木造建築といっても、実は「在来工法」と「伝統構法」の大きく2種類に分けられます。
今回ご紹介している一般的な木造軸構法は昔、「在来工法」と呼ばれていました。
在来工法は、柱と土台、梁で四角に囲まれた中に筋交い(すじかい)といって、たすきがけのように斜めに木材を入れる事で、支えを強化しています。
現在の木造軸組構法は、阪神大震災以来、2×4工法の面(壁)で支えるというメリットを活かし、筋交いではなく合板で支えることで耐力を強化しています。
もう一つの「伝統構法」は、昔の宮大工が作っていた神社やお寺のイメージです。
できるだけ釘を使わずに木組でつくる方法です。
壁で家を支えるという考え方の在来工法(木造軸組構法)や2×4工法と異なり、大きな木を柱と梁として組むことで耐力を生みだす方法です。
地震に対しては、在来工法は耐震(地震に耐える)、伝統構法は免震(地震の揺れを受け流す)という考え方になります。
現在の建築基準法の考え方では、一戸建て住宅は耐震が基本となっています。
このように、阪神大震災以降、木造軸組構法は、壁で家を支えられるように合板を張りつけ、より地震に強い家となるべく耐震強化されています。
<木造軸組構法のメリットとデメリットは?>
木造軸組工法のメリット、デメリットは下記が挙げられます。
【木造軸組構法のメリット】
- オープンな間取りが可能
- 後々、増改築などがしやすい
- 施工できる会社が多い
- 他の工法よりもローコスト
- 通気性が良い
- 日本の四季に合っている
【木造軸組構法のデメリット】
- 職人により出来に差がある
- シロアリの被害の可能性
- 耐火性が高くない
これらが挙げられます。
<工期の目安は?>
完成までの工期の目安は木造2階建て程度の規模であれば、およそ4〜6ヶ月となっています。
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木造の家ができるまでの工事の流れ・手順20ステップ
ここでは、一般的である木造軸組構法の工事について、家ができるまでの流れをまとめていきます。
<1ヶ月〜1.5ヶ月目>
1.現況確認、地盤調査、地盤改良・地盤補強工事など
敷地の法的な規制、道路、境界などをチェックして現況を把握します。
そして、建築する住宅をしっかり支えられる地盤かどうかの調査、地盤調査の結果によっては、地盤改良工事などを行なうことがあります。
2.地縄張り、遣り方
ビニール紐や縄を使って設計図を確認しながら敷地内に建物の配置を示していく地縄張りを行います。
続いて、遣り方(やりかた)です。地縄張りの50cm〜100cm外側に杭や板を張り巡らせる作業です。
この遣り方を基準にして基礎工事が行なわれるので、図面通りか確認しましょう。
3.堀り方、捨てコンクリート
遣り方を終えると、通常は地鎮祭を行ないます。
地鎮祭後、基礎を作るために地盤を掘削し、砕いた石などを敷きつめ、地盤を固め、防湿シートを敷きつめ、地面から上がってくる湿気を予防します。
その後、捨てコンクリートという、基礎底面を平にならし、基礎を作るための基準線などを引いていきます。
4.基礎工事
捨てコンクリートに書いた基準線にそって、床下となる重要な基礎部分鉄筋を組み立てていきます。
それから型枠を設置していき、底盤部分にコンクリートを打設していきます。
空気や水分をしっかり抜き、固めるために1週間前後置いたあと、型枠を取り外していきます。
5.木材搬入
基礎工事が完了すると、木材を搬入し、いよいよ土台敷きという住宅の骨組みとなる工程に進みます。
この時に防シロアリ処理がなされます。
<2〜3ヶ月目>
6.建て方、上棟式
柱、梁、母屋などの構造材を組み立てます。
最後に地鎮祭のときにもらったお札と一緒に、棟木を上げてお祝いします。(上棟式)
引用:上棟式を執り行いました。 | スタッフブログ | シムラについて | 青梅の注文住宅とリフォーム、不動産の賃貸・売買|健幸工房シムラ
7.躯体工事
棟上げが終わったら、柱や梁などの構造材を金物、ボルトなどを使って固定していきます。
8.屋根工事
すぐに屋根工事に移り、工事中の構造材を早い段階で雨から防ぎます。
屋根部分の断熱材などもこのときに入れていきますので、不安な人はチェックしましょう。
9.床下地工事
床組を行い、足元を固め、天井や壁の作業をしやすくします。
10.外装工事
工事中は雨が大敵です。
外部サッシを取り付けたら防水シートや外装材、断熱材を取り付ける外部工事を素早く進めていきます。
ここでも断熱材のチェックをすると安心ですね。
11.内部下地工事
ここでは、壁、天井、床の内装仕上げ材を張る前に、断熱材とボード材で下地をつくっていきます。
<4〜6ヶ月目>
12.内部仕上げ工事(床)
内部の下地が終わったら、内装仕上げに移ります。
床にフローリング材、タイル材、コルク材などを張っていきます。
壁にはクロスを張ります。
13.塗装工事
配管の接続、駐車場が終われば、塗装を行い、外部工事もほぼ完成です。
14.足場外し
組んでいた足場を外します。
15.内装工事(建具、家具)
内装の作り付けの棚などの細々した部分を作っていきます。
16.畳敷込み
和室があれば畳を敷き込んでいきます。
17.照明、設備器具の設置
照明器具、キッチンなど設備を搬入、設置していきます。
18.竣工検査
工事が終了したら、施工会社による外構、建物に不具合がないかをチェックが行なわれます。
仕様書、設計図通りに仕上がっているか、傷やミスがないか、設備が正常に動作するかを確認していきます。
20.完成
竣工検査後、不具合があれば直され、問題がなければ施主(依頼主)に引き渡されます。
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要る?要らない?第三者の住宅検査の必要性
家を建築中の場合、その住宅に不具合や欠陥がないか、建築基準法に違反していないかなどの判断は素人である施主(依頼主)にはなかなか難しいですね。
また、家が出来るまでの間、長期にわたって工事を請け負ってくれていた施工主(施工会社)には、不具合が見つかったとしても言いづらいものがあります。
しかも引き渡しが完了してしまってからでは、工事が悪かったのか、使い方が悪かったのか原因が曖昧になり、トラブルの元になります。
そこで利用したいのが、第三者による住宅検査です。
費用はかかりますが、施工会社と全く関係ない一級建築士の人に調査をしてもらう方法です。
なにか不具合が見つかった時に、施主からは言いづらい修繕も間に入って進めてくれるという大きなメリットもあります。
ぜひ検討してみてください。
家を建てるのにかかる費用
家をかかるのにかかるお金は、大きく分けて以下のように分類されます。
- 建物購入費(建築費)
- 土地代
- 諸費用
分譲住宅や建売住宅であれば、建物代と土地代はセットになっています。
諸費用は、登記関係の費用、住宅ローンに関わる費用、保険料、仲介手数料、税金、付帯工事費、引っ越し費用などが含まれます。
一般的に建物価格の5%~10%かかりますので、たとえば3,000万円の家を購入した場合300万円程度の諸費用がかかる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、一般的に、一から家ができるまでの工事の流れについてまとめました。
自分の家をきちんと作ってくれているのか心配になりますよね。
自分の目で確かめたい場合は、地縄張り、基礎コンクリート、上棟式、屋根工事、外部サッシ取り付け、室内の下地(断熱材張り)、竣工直前の7つの工程の時に、現場に行くのがおすすめです。
現場では、責任者から説明を受けながらチェックすると安心ですね。
それでも不安な場合は、第三者による住宅検査を検討してみてはいかがでしょうか。
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