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建て方とは
建て方とは、家の主な構造となる材料を組み上げることを指します。木造住宅ならば、土台の据え付け、1階の柱+梁を組む、2階では桁+柱を組み、屋根部分の一番高いところにある棟木(むなぎ)を上げるところまでを含みます。
主要構造材が組みあがると、建て方は完了、このタイミングを「上棟」と呼び、地域によっては「上棟式(棟上式)」を行います。
ここまでくると、家のイメージが目に見えて理解できると同時に、「いよいよ、我が家の“顔”が見えてきた」と、改めて気が引き締まるものです。
もうひとつの「建て方」
国土交通省は、毎年「建築着工統計」を公表しています。この中では、建て方は別の意味で使用されることばで、「一戸建て」「長屋建て」「共同住宅」に分類されます。
上棟を指す建て方と、家のつくりを指す建て方とでは全く意味が違いますし、使われるシーンも異なりますので、混乱することはまずないでしょう。
建て方完了後の「上棟(棟上)」でイベントはするの?
家を建てる工事に入る前、地鎮祭を行うことがあります。一般的にはご一族の守り神である氏神、もしくはお施主さまが生まれたエリアを司る産土神(うぶすながみ)を敷地に“お招き”し、「新しく家を建てますのでよろしくお願いします」「工事が無事に終わりますように」と祈願するものです。
しかし、近年では氏神や産土神が同一視される傾向にあるため、地鎮祭には、敷地に近い神社の神主さんを招いて地鎮祭を行うようになっています。
建て方後の上棟でも、似たような“イベント”を行うことがありますが、これは神様へのお願いではなく、無事に建て方が完了したことを感謝するもので、「上棟式(棟上式)」と呼ばれます。
その家の建築に携わる工務店や棟梁に相談すれば、必要なものを教えてくれるでしょう。昔ながらの「餅まき」などを行いたい方もいらっしゃるでしょうし、お茶や昼食、お神酒を用意する簡易な方法を採用したい方もいらっしゃるでしょう。いずれにせよ、飲料が必要な場合は、自動車で来る人のことを考えてノンアルコール飲料を準備するとより安心です。
建て方後のイベントは近年多様化
家の“骨格”がはっきり見えてくる建て方完了は、その家に住むことになるご家族にとって忘れられない時間となるでしょう。これを理解し、工務店など家の建築に携わる人たちは多くのパターンの「記念イベント」を考えてくれるものです。
柱にご家族手書きのメッセージを入れたり、木材をつなぎ合わせる金物を1~数箇所差し込ませてくれたりと、「家づくりに少しでも関わった」と思わせてくれる工夫をしてくれます。
もしも提案がないようなら、あなたから「何かしたいのですが」とお願いしてみるとよいでしょう。
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