珪藻土素材の壁紙がヒント!暑すぎる夏のジメジメ脱出法

リフォーム・リノベーション

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夏のジメジメが苦手な人は多いと思います。私もその一人です。

今回は、そんな私たちに朗報です!珪藻土の壁紙の特性をうまく生かして、快適な空間を作ることが出来るようです。但し、使い方を間違えると別の悩みが出てきてしまう可能性があるので、珪藻土のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、適切な活用方法を用いて利用しましょう。

また、珪藻土の壁紙を利用する上で、様々な葛藤があると思います。今回の記事を読むことで、一つ一つその葛藤を取り払っていって利用するかしないかの判断材料にして頂ければと思います。

※珪藻土って何?という方は、目次1からお読みください。珪藻土を既にご存知の方は、目次2からお読みください。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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珪藻土とは?

珪藻土というのは、海や湖や沼などに生殖する藻類の一種、珪藻(植物性プランクトン)の化石から出来た岩石です。

珪藻が海底など水底に沈殿し、余分な有機物が削ぎ落とされ、最後には二酸化ケイ素(SiO2)を主な成分とした珪藻の殻だけが残ります。それが珪藻土という化石となるのです。別名、ダイアトマイトとも呼ばれます。

珪藻土は、プロの業者さんでなくとも扱いやすい素材の為に、近年DIY用の建材などとしても使用されるようになりました。

オンライン上の百科事典wikipediaさんにも詳しく載っています。本当に何でもあるなあwikipedia( ´ ▽ ` )

さて、その噂の珪藻土ですが、人によって様々な見解があります。珪藻土を知ったらもうその快適さから離れられなくなった人や、珪藻土って何か体にとって危険があるんじゃなかったっけと疑っている人もいます。実際はどうなのでしょうか?

火のないところには噂は立ちません。もしかしたら優れた機能を持っていても体には有害なものなのかもしれません。でも、実際珪藻土を扱っている内装のプロ達はこぞって珪藻土の利便性を説き、体への有害性を否定しています。

珪藻土の本質をしっかりと見抜いているプロだからこその見解なのか、それとも会社で扱っている商品を肯定するためだけに体に有害な事実を隠しているのか。

それが分からないと、なんだかモヤモヤしますよね。なので今回の記事でその珪藻土の謎と疑惑を少しでも解消し、胸のモヤモヤを取っていってくださいね。

珪藻土で出来た壁紙のメリットとデメリット

上記で説明した珪藻土を使った壁紙のメリットとデメリットを見ていきましょう。

とその前に念のため言っておきます。私はリノベーション工事やDIY用品を扱う会社で働いております。だからと言って、消費者にとって悪いものでも何でもかんでも売る為に、自分がいいと思っていないものを「いいものだよ」と言えるような器用な頭の作りにはなっておりません。悪いものは売らない、いいものは紹介するといった精神でいたいと常々思っております。

そして、個人的にもこの夏のジメジメをどうにかしたいと本気で考えているので、あくまで中立な立場でこの記事を書かせていただいておりますのであしからず。それでは本題に入っていきます。

まず、どんなに完璧に見えるものでも、必ずと言っていいほどメリットとデメリットは存在します。まずはここをしっかりと理解し、自分にとって優先すべきポイントはどこにあるのか、決して譲れないボーダーラインはクリアしているかを見極めて欲しいと思います。

珪藻土壁紙のメリット

珪藻土の壁紙は調湿作用が高く保温効果もある為、ジメジメした蒸し暑い夏や乾燥した寒い冬を快適に過ごすことが出来ます。そして火や電気に強い為安全面に優れていて、さらには消臭効果も期待することが出来ます。

1、吸放出性がある

吸放出性とは、一言で言うと「壁紙自体が呼吸するように湿気を出し入れ(吸収&放出)する性質」ということです。

なぜそんなことが可能なのかというと、直径2〜50nm(1nm=10億分の1メートル)という極小の穴が無数に空いているのです。その小さな小さな穴の数は、水に入れると気泡が出る木炭の約5000〜6000倍と言われています。

それによって、人が最も快適さを感じると言われている湿度(40%〜60%)を保ちやすくしてくれます。要するに、珪藻土の壁紙にこの性質があることで何がメリットなのかというと、ジメジメする夏場は水分を吸収してくれて、乾燥する冬場は水分を出して乾燥を和らげてくれるのです。

2、通気性を高められる

通気性とは、一言で言うと「空気に含まれる水蒸気が、壁紙を隔てて室内側と下地側を行ったり来たりする」ことです。

珪藻土の壁紙を石膏ボードと組み合わせることで、石膏ボードの恩恵を受けることが出来ます。その恩恵の一つとして通気性が良くなり、前述したお部屋内の湿度を調和してくれます。

3、消臭効果がある

珪藻土の壁紙には、周りにはびこる悪臭成分を吸着し、消臭してくれる効果があります。

4、耐火性、断熱性に優れている

珪藻土自体に、火や炎に強く熱をシャットアウトする効果がある為、焼く肉などに使われる七輪の原料などにも使用され、融点はなんと約1250度。

その為火事対策の住居の為の安全な材料としても使われています。

5、絶縁体である

電気を通しにくい物質な為に放電などによる感電を防いでくれる働きがあります。

6、保温効果がある

珪藻土の壁紙は保温効果が高い為に、お部屋の温度が周りに左右されすぎず一定に保てる為に、四季を問わず快適に過ごすことが出来ます。

また、食料や家宝などを保管しているような昔ながらの蔵にも、太陽の日差しに強く温度管理がしやすい珪藻土が好んで使われています。

7、色のバリエーションが豊富

よく比較対象とされる*漆喰などと比べると、珪藻土の壁紙は着色料と混ぜ合わせることで、白色はもちろん青色やベージュやオレンジ色といった数百種類の色彩豊かな壁紙に仕上げることも可能です。※漆喰の関しては、後ほど詳しく比較説明させていただきます。

機能性だけでなく、色にもこだわりたい人にとっては、色のバリエーションが多いのは嬉しいことですね。ただ、一般的に売られている珪藻土の壁紙は、白などを基本としたものが多いのが現状です。

※色彩心理学からみる壁紙の色の不思議な効果を記した記事こちら

8、自然素材

化学化合物ではなく、自然素材にこだわりを持つ方であれば、自然素材の珪藻土が入っているということは一つのメリットと言えるのではないでしょうか。

※但し、塩化ビニールなどの素材が加わるので、100%自然素材というわけではなくなります。

9、自然を感じる風合い

天然で出来た珪藻土を使った壁紙は、その自然な風合いを感じさせてくれて、柔らかさを感じさせてくれます。特に和のテイストの部屋にはその風合いがよく合います。

珪藻土壁紙のデメリット

一般的なビニール壁紙と比べると、天然素材のために汚れが目立ち、落ちにくいです。さらに付着した汚れを綺麗に拭き取ることが出来ずに、シミや跡が残ってしまいます。壁紙の下地を工夫しないと、水分を中にためてしまい、カビなどの原因になる可能性があります。経年劣化が早いです。

1、珪藻土自体の機能性を低下させる

珪藻土自体は自然界で出来たものなので、ほぼ自然素材であります(完全な100%としない理由はなんらかの理由で不純物が混ざる可能性が0とは言えないことから)し、その類い稀な機能性は、人にとって価値の高いものです。

しかし、壁紙にする為に珪藻土の含有率を落としてしまうことで、本来の素晴らしい機能が100%反映されません。

2、汚れが目立ちやすい

壁紙の色にもよりますが、一般的なビニール壁紙と比べると、表面が弱い為に小さな傷や汚れが目立ちやすいです。

3、汚れが落ちにくい

珪藻土の壁紙は、その吸水性の高さがデメリットとなることがあります。水分を含む汚れ(日常で考えると代表的なのが醤油やソースやみりん、または絵の具やマジック、汗など)を通常の一般的なビニール製のみの壁紙と比べると、吸い込みが良い分、拭いてもなかなか落ちません。

汚れ跡が残ってしまいます。

4、下地にカビが生える可能性がある

珪藻土の壁紙の下地に吸放出性が貧弱なものを使用すると、壁紙が湿気を下地まで通してしまい、逆に下地にカビの原因となってしまうことがあります。珪藻土の壁紙に吸放出性能があることが逆にデメリットとなりうるわけです。なんとも皮肉な話ですね。

5、下地から浮かび上がる跡

長い間珪藻土の壁紙を使用していると、つなぎ目のパテ部分に細かいチリや埃が付着していきます。その結果パテの塗布した跡が壁紙に受け美あがることがあります。

6、ボロボロしやすい

珪藻土と他の素材の混ぜ度合いにもよりますが、珪藻土の壁紙を触ると、珪藻土の粉がつきます。なでたりするとボロボロ落ちたりします。いちいち掃除するのは大変ですね。その感じが自然体ぽくて好きだという方もいらっしゃるかもしれないですが、嫌だなと思う方が大半かと思います。

7、施工者の腕に仕上がりが左右される

他の塗り壁の原料に比べて扱いやすさはあります。なので、DIYにも近年よく使われています。しかし、それが対ビニール壁紙と比べてしまうと、壁紙の施工の難しさは珪藻土の壁紙の方が難易度が高いです。

イメージしていただくとお分かりかと思うのですが、表面がビニールではなく珪藻土のために一般的なビニール壁紙の施工とは少しかってが違います。

その為に施工者のレベルによって仕上がりに差が出やすいです。但し、そんなところも含めて手作り感が出ていいなと思う方には、逆にメリットになりうるところかもしれませんね。

8、寿命が短い

天然素材で出来た珪藻土の壁紙は、劣化するのが一般的なビニール壁紙に比べて早いです。その方が味が出ていいんだよという方もいらっしゃると思いますが、その劣化した感じが嫌だと思う方は、取り替えの期間が早くなります。

個人差はかなりありますが、2年から5年くらいを目安に考えていただければと思います。

9、湿気を吸うといっても限度がある

一般的なビニール壁紙と比べると、珪藻土を施した壁紙はおよそ10倍の吸湿力があると言われています。ですが、無限に湿気を吸ってくれるわけではありません。あくまで壁紙の容量(約200〜300グラム/平方メートル)に対しての吸湿力ということになります。

空気中の余分な湿気を吸うために、その量相応の器の大きさが必要だということですね。

以上メリットとデメリットをあげさせていただきました。メリットはデメリットになりうるし、デメリットはメリットになりえます。そこは人によって差が出てくる部分ですね。なので、私たち自身が、何を優先して、どこまでが許容出来るボーダーラインなのかを豊富な知識の中で把握して、天秤にかけるということが大事なのかなと思います。

次の項目で、メリットとデメリットを理解した上での最良な珪藻土の壁紙の施工方法を解説していみます。珪藻土の壁紙にしようか迷っている方の一つの参考になればと思います。

珪藻土壁紙のメリットを最大限生かす施工例

メリットもデメリットも多くて困ってしまいますよね。でも、メリットをデメリットにしないまま、デメリットをカバーしていく方法の一例を次のフロー図を用いてお伝えします。

①まず、下地を石膏ボードにする

壁紙の下地にある程度重量のある石膏ボードを用います。下地となる石膏ボードの重量によって通気性や吸放出性を高めることが出来るので、壁紙単体を変えるだけよりも、高い調湿機能がえられます。

また、下地に配慮している分、下地にカビが生えやすくなることを抑えられます。下地にカビが生える理由は、下地が吸放出性に乏しく珪藻土壁紙が通してしまった水分を溜めてしまうことにあります。

②次に、下地の表面に珪藻土の壁紙を貼る

下地をある程度重量のある石膏ボードにしたら、その表面に珪藻土の壁紙を貼っていきます。そうすることで、壁紙にも下地にも吸放出性能が出来ます。石膏ボードの見た目を壁紙でカバーして綺麗に仕上げるというイメージですね。

③さらに、空調調節にも気を配る

重量のある石膏ボードを下地にし、その表面に珪藻土の壁紙を貼る、といった工程で既にビニール壁紙だけを使うだけと比べて数十倍の調湿効果をえられていますが、完全に安心出来るわけではありません。どんなに下地や壁紙の調湿機能が高くとも、湿気がその上限を超えるようなあまりに多い場所では、やはり多湿になりカビも生えてきます。

エアコンのドライ機能や、除湿機などを活用し、家主さん自らが調湿に気を配ってあげることで、珪藻土壁紙と石膏ボードだけでは足りない分を補ってあげることが出来るのです。

④そして、汚れに注意する

汚れはついたら落ちないという認識を持ち、汚れが付着してしまわないように、日頃から汚れの原因となるものを遠ざけるなどの対策を取っておくことが大事です。

⑤最後に、無理して劣化品を使い続けない

色合いに限っていえば、経年劣化の風合いが素敵だと思われている方もいらっしゃると思います。

ただ、機能面を考えるとやはり時が経てば、見た目同様に劣化していきます。その度合いを見極めるのは、住まいの個人差にもよるのでなかなか難しいとは思いますが、ある程度年月が立っていたら一度、プロに相談してみると良いと思います。

もし交換が必要であれば、快適な住まいを守るために、無理して経年劣化したモノを使わずに、買い換える勇気を出すことも必要です。

噂で聞いた珪藻土の危険を検証

珪藻土自体のことをある程度調べられた方が、よく疑問に思ってることとして話題に挙げられるのが、珪藻土を使用することでの発がん性物質(結晶質シリカやアスベストなど)に対してです。えっ!って思いますよね。いくら機能性に溢れた珪藻土の壁紙といっても、人の体に重大な危険を及ぼすものであれば、使用するのは控えた方がいいと思います。優先すべきは、紛れもなく「安全」です。

しかし、会社や消費者のことをしっかりと考えているプロ集団が、口を揃えて珪藻土の利便性を押すのには、それ相応の理由があるはずだと私は思い、調べました。無責任な情報を流し、会社にとって不利となる情報を敢えて消費者に隠している企業も、もしかしたらあるのかもしれません。しかし、消費者の安全第一に気を配った企業たちの方が、圧倒的に多いのです。

ある種、営業妨害とも捉えかねない情報に対して、珪藻土を原料とした商品を扱っている企業たちが、珪藻土使用に対する危険性、及び発がん性物質に対する消費者の不安をしっかりと受け止め対応されています。いくつか引用させて頂きました。簡単ではございますが、誠実な企業たちのご紹介も引用文と同時にさせて頂きます。

↓↓↓企業引用文↓↓↓

日本ケイソウ土建材株式会社

日本ケイソウ土建材株式会社さんは、西暦1995年の12月に設立され、自然素材の壁材にプライドを持ち、珪藻土の塗り方教室などを通して、DIYの普及に勤めている会社でもあります。珪藻土のスペシャリストである日本ケイソウ土建材株式会社さんはこんな風に言われています。

以下日本珪藻土建材株式会社さんが所有するPDF抜粋文の引用なので、全文を読まれるとより珪藻土の安全に対してのご自身で納得のいく深い解釈が出来ると思います。およそ3分ほどで読み終えることが出来ます。

最近、十分な調査もせずに「<珪藻土>は発ガン性物質」と記した出版物などが出て迷惑していますが、「珪藻土」は石綿(アスベスト)とは違い発ガン性物質ではありませんのでご安心ください。

上記文の全文表示を見る

アトピッコハウス株式会社

アトピッコハウス株式会社さんは、西暦1996年11月に設立され、現在までの21年間、アトピッコハウス株式会社さんを信用してくれる消費者を裏切らないように、本物の製品を追い求め探求し続けている会社です。また、予算の面から見ても、もっと気軽に多くの人が自然素材を暮らしに取り入れられるように願いを込めて、代表自ら書籍も出版されています。

若干年月が経過した記事ではありますが、本質はそう変わるものではありません。こちらも全文を読まれることをオススメします。およそ8〜10分ほどで読み終えることが出来ます。

IARC(国際ガン学会)では、珪藻土も焼成珪藻土も、発ガン物質に指定していません。

上記文を全文表示を見る

有限会社中野商店

有限会社中野商店さんは、西暦1985年に創立された愛知県の建設会社です。個人的にはこの有限会社中野商店さんが書かれている珪藻土の発がん性についての正しい知識の記事が、情報社会においてかなり的を得ている内容となっております。

知識不足の内容の薄い情報を鵜呑みにして、いいものを見分ける為の目に曇ったフィルターをかけないことを願って、全文を読まれることをオススメいたします。およそ8〜10分ほどで読み終えることが出来ます。

風説の流布の類のもので、発がん性のリスクを訴えるものは多くのウェブサイトで見かけます。しかし、公的に国家認定機関がリスクと認定したページに直接にリンクが張られたものは皆無であり、責任の所在についてはっきりしていない、疑義が生じるものばかりです。また、ほとんどのウェブサイトは勉強不足であると言わざるを得ない内容に止まっており、情報を困惑させる要因となっているだけなのは残念です。

上記文の全文表示を見る

株式会社サンゲツ

株式会社サンゲツさんは、江戸時代から受け継がれる歴史とともに西暦1953年に設立後、名だたるインテリア会社さんが取引を行なっている会社です。しっかりとした企業理念を掲げ、「誠実」という一貫した企業姿勢を守っているサンゲツさんは、消費者に対してとても愛情のある内容文を残しております。

アスベスト問題を重要視し、自ら過去の使用を認め、誠実な対応をされています。そんなサンゲツさんも珪藻土の壁紙を取り扱っております。私の働いているスマシアという会社でも、サンゲツさんの壁紙を取り扱いさせていただいております。こちらの内容もおよそ3分ほどで全文読み終えることが出来ます。

現在、弊社ではアスベストを含有する商品は一切取り扱っておりません。

上記文の全文表示を見る

いかがでしたでしょうか?珪藻土素材の商品を取り扱う企業のホームページや珪藻土の発がん性物質疑惑に対する対応内容は、どれもしっかりとした根拠の元に書かれています。

世の中の噂ほど、消費者を困惑させるものはありません。事実、この情報化社会の中でどれが正しいのか判断出来ないケースが多々あると思います。そんな時はぜひ個人単位の誰もが無責任に情報を流すことの出来るオンライン上ではなく、実際の製品取り扱い企業に問い合わせしてみるのが一番良いと思います。

せっかくなので引用内容に度々登場していたIARCのサイトも一応リンクしておきます。ただ翻訳機能があればある程度文章を理解出来ますが、そこを差し引いても読むのが少し大変かもしれないです。しかし、体の健康に関することは本当に大事なので、まだ上記引用文では納得出来ないという方は、見てみてもいいかもしれませんね。

国際がん研究機関IARC

上記サイトよりもWikipediaの方が分かりやすいかもしれませんね。

IARC発がん物質一覧

※なお、珪藻土自体の発がん性物質がないということを分かって頂いたとして、日本国内以外で生産された珪藻土を含む混合商品に関しては注意が必要です。珪藻土にではなく、混合物に発がん性物質が使われている可能性があります。

壁紙ではないですが、珪藻土の壁紙以上に需要の高そうな珪藻土バスマット(中国産)について書いてくれている企業がありますので、そちらもご紹介しておきます。

トマト工業株式会社

トマト工業株式会社さんは、多くのメディアに取り上げられ、岐阜県でご活躍されている企業です。トマト工業株式会社さんは、安価だという理由にとらわれず、事実に基づいた最良な判断を心がけられています。

1.日本製、国産のケイカル板についての見解
日本製のケイカル板についてはアスベストが混入されていないことが現状継続して確認されています。

2.海外製、主に中国製のケイカル板についての見解
自社調査の中で中国製建材については高い危険性があるという見解を持っております。現在流通しているケイカル板(商品名珪藻土バスマット)などが該当の製品となります。

上記文の全文表示を見る

よく比較対象とされる漆喰との違い

今回の記事の最後に、珪藻土の壁紙と同じような効果を探しているとよく比較対象とされる「漆喰」との違いについて考察していきたいと思います。

「珪藻土」と「漆喰」の違いを7つの項目に分けました。一つ一つ解説していき、最後にまとめの表があります。

1、原料の違い

「珪藻土」は、植物性プランクトン(珪藻)が化石化したものです。
※珪藻土に関してはこの記事でたくさん述べてきたので割愛します。

「漆喰」は、水酸化カルシウム(消石灰)からなります。
※消石灰は強アルカリ性なので、目に入ると失明するとも言われています。

2、自分で固まる力(自硬性)

「珪藻土」は、乾燥しても自ら固まる力がない為に、珪藻土以外に硬化させるための原料を混ぜ合わせる必要があります。
※この為、珪藻土自体は自然素材だとは言っても、壁紙に使用する場合は混合物がメーカー基準で混ぜられています。混合物の人の体に及ぼす影響を判断する一つの材料として、ホルムアルデヒドの放散量基準というものがあります。簡単にいうと、フォースター(F★★★★)であれば、国が定めた安全基準を満たしているということになります。

「漆喰」は、二酸化炭素と反応して自ら固まっていきます。
※この為、珪藻土とは違い基本的には余計なものを足さなくてもいいということになります。ただし、取り扱う業者さんによって異なってきます。

3、調湿効果と脱臭効果と除菌効果

「珪藻土」は、調湿効果と脱臭効果に優れているので、カビやダニの発生を抑えます。ただ、除菌効果はないと言われています。

「漆喰」は、珪藻土に比べると下地が土壁ではないとほとんど調湿、脱臭効果はないと言われています。しかし、アルカリ性の分解能力がある為、除菌効果があります。

4、値段

「珪藻土」は、一般的な壁の建材材料に比べて若干値段が高めです。

「漆喰」は、「珪藻土」よりもさらに値段が高めです。

5、技術力の必要性

「珪藻土」は、一般的な壁の建材材料に比べて、うまく仕上げる為には施工者の技術が必要となります。

「漆喰」は、「珪藻土」よりもさらにうまく仕上げる為に技術を必要とします。ただ近年は、専門業者の中ではパターン化されていたりして以前よりも施工しやすくなっているそうです。

6、表面の風合いと色のパターンと汚れやすさ

「珪藻土」は、表面がザラザラし、黒い服などに粉がついたりします。小さいお子さんが壁に肌を擦り付けて擦り傷等を作らないか注意する必要があります。色のパターンは、数十種類に及びますが、一般的には白を基本とした色合いで売られているものが多いです。水分を含んだ汚れは一度つくと、落とすのが困難です。

「漆喰」は、表面がツルツルした仕上がりで、「珪藻土」のように白い粉はついたりしません。色のパターンは、ほぼ白のみです。汚れは「珪藻土」に比べると落ちやすいです。

7、歴史

「珪藻土」が壁材に本格的に使われるようになったのは、1994年頃からとなります。

「漆喰」が壁材に使われるようになったのは、およそ5000年前からで、長い長い歴史があります。

上記7項目の比較を表で整理してみます。ついでに一般的なビニール性の壁紙も入れました。

夏のジメジメから脱出する方法まとめ

個人的な感想を言わせて頂くと、一般的な住まいに「珪藻土の壁紙」をうまく活用していけば、夏のジメジメを和らげてくれる可能性が高いという結論になりました。その他の季節にも珪藻土の機能性の恩恵が受けられるようにも感じます。

一番厄介な噂だった安全面に関しても、モヤモヤした感じがスッキリと解消されたので良かったと思います。その他のデメリットも何を優先するか、誰がどのように使うかで違ってはきますが、そこまで神経質にならなくていい、もしくは対処法があるものだったので、最後に夏のジメジメから脱出出来る可能性が高いというメリットを踏まえた上で、「珪藻土の壁紙」を使うか使わないかという視点で天秤にかけるなら、9:1くらいで珪藻土の壁紙を使用するということに軍配が上がりました。

ただ、今回の記事では触れてきませんでしたが、ビジュアル面で言うと、今のところ一般的なビニール壁紙が、本当にクオリティが高くレパートリーが多いことは間違いありません。今後、壁紙業界がさらに進化し、珪藻土ではなくとも、それに勝る機能性&コストパフォーマンス&ビジュアル性をひっさげて、夏のジメジメを解消してくれるある意味新種の壁紙が登場してくれることを願っています。

今回はかなりシビアな部分も記事にしたので、ドキドキしました!プロフェッショナル達は、さすがによく考えているのですね。

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