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「外壁塗装を業者に依頼する際に失敗したくない」
「外壁塗装で注意するポイントを知りたい」
このような悩みを抱えている人のために、外壁塗装で失敗しないためのチェックポイントを24個紹介します。
記事を読めば悪徳業者に騙される心配がなくなり、安心して外壁塗装を依頼できるでしょう。
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外壁塗装で失敗しないためにチェックすべき24項目
外壁塗装で失敗しないために知っておくべき24のポイントは以下です。
- 工事が必要かどうかを劣化状況や築年数で確認する
- 相見積もり
- 訪問営業は断る
- 自社施工の専門会社に依頼
- シーリングは専門会社が行うのかを確認
- 職人が資格を持っているか
- 工事後の保証はあるか
- 見積書が一式ばかりではないか
- 二重計上されていないか
- 費用が高すぎないか
- 費用が安すぎないか
- 商品名などの項目が具体的か
- 中塗りと上塗りは色を変える
- 作業内容を写真で撮影してもらう
- カラーシミュレーションのみで色を決めない
- 工事費の全額前払いは避ける
- 足場が不安定ではないか
- 洗浄、下地処理を行っているか
- 下塗り、中塗り、上塗りを行っているか
- 塗料が見積書と同じか確認する
- 雨の日に塗装をしていないか
- 1日に3回も塗っていないか
- 施工不良やキズを見落とさない
- トラブルが発生しても業者が対応してくれないなら「住まいるダイヤル」
工事前、工事中、工事後に分けて解説していきます。
工事前のチェックポイント
外壁塗装でチェックするポイントは工事前に集中しています。
工事を依頼する前に業者を判別することで手抜き工事を防ぎやすくなるのです。
工事が必要かどうかを劣化状況や築年数で確認する
外壁塗装をする前に、あなたの自宅に外壁工事が必要かどうかを調べましょう。
外壁塗装が必要なケースは、前回のリフォームから10年後が目安となります。
ただし周辺環境によって外壁の劣化度合いが異なるため年数だけで判断はできません。
外壁の劣化状況によって塗装が必要かどうかを判別します。
外壁塗装が必要な劣化としては以下があります。
チョーキング(白亜化)
チョーキングとは、外壁にさわったときに白い粉がつく劣化現象です。
塗料の成分に含まれる樹脂が劣化して、顔料と呼ばれる粉が露出しているために起こります。
チョーキング現象が発生している場合、外壁を保護するという塗料の役割が十分に発揮されていないため塗装リフォームの目安となります。
ひび割れ(チェッキング、クラッキング)
ひび割れのある外壁は外壁補修が必要です。ひび割れを放置すると雨が侵入して雨漏りを引き起こします。
塗装表面のひび割れを「チェッキング」、下地まで割れている場合は「クラッキング」と呼びます。
外壁の多くの部位でクラッキングが確認できた場合は早急に補修をしましょう。
外壁の破損
外壁素材が破損している場合も補修が必要です。
外壁が破損している場合は塗装では対処が難しく、下地がサイディングボードだと張り替えが必要なケースもあります。
相見積もり
外壁塗装を依頼する業者は相見積もりで探してください。
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼する手法です。
相見積もりをすると、極端に高額だったり安すぎたりする悪徳業者を見分けやすくなります。
注意点として、相見積もりの際は工事の条件を合わせてください。
異なる塗料や工事方法で料金を比較しても意味がありません。
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訪問営業は断る
自宅に訪問営業をしてきた外壁塗装業者には依頼しないでください。
訪問営業をしている企業は基本的に悪徳業者です。
優良な業者であれば企業相手に仕事ができるため、個人住宅に営業をかける必要はありません。
悪評がたっていて企業から相手にされていないか、技術が未熟だから訪問営業をしているケースが多いです。
訪問営業の業者に依頼するとトラブルとなる可能性が高いため、訪ねてきた会社に工事を任せてはいけません。
自社施工の専門会社に依頼
外壁塗装を依頼する際は自社で工事をしている企業に依頼してください。
自社施工をしていない業者は、下請け会社に作業を丸投げしかねません。
元請け業者は下請けに任せる際に工事費用の一部を仲介料として抜き取るため、工事を依頼するあなたにとっては価格が高くなるというデメリットしかありません。
自社施工をしている外壁塗装会社に依頼すれば、仲介料の分だけ費用が安くなるでしょう。
自社施工をしていない業者の代表例としては、ゼネコン、ハウスメーカー、ホームセンターです。
自社施工をしているかどうかの見抜きかたは2つあります。
- ホームページに職人の写真があるか
- 事務所の所在地に倉庫があるか
ホームページに職人の写真が載っている場合は自社で工事している可能性が高い企業です。
また、事務所の所在地をグーグルマップで調べてみましょう。
倉庫がある場合は自社施工をしていると考えられます。
自社施工をするには塗装道具や塗料を保管する倉庫は欠かせません。
塗装専門会社の多くは事務所の近くに倉庫を設置しているため、グーグルマップで確認するだけで自社施工をしているかどうかが判別できるでしょう。
シーリングは専門会社が行うのかを確認
引用:ハッピーペイント
サイディング外壁などの目地にはシーリングと呼ばれるゴム状の素材が打ち込まれています。
外壁塗装の際にはシーリングの補修も必要です。
しかし、シーリング工事は外壁塗装とは異なる知識と技術が必要なため、専門職人に任せなくては雨漏りする危険性があります。
外壁工事の依頼自体は外壁塗装業者でも問題ありませんが、シーリング補修の工程だけはシーリング専門業者に任せるよう担当者に伝えましょう。
「シーリング部の補修は、シーリングの国家資格を所持した職人が工事をしますか?」と尋ねれば、シーリング職人が補修してくれるかどうかがわかります。
職人が資格を持っているか
外壁塗装には「塗装技能士」という国家資格が存在します。
工事を依頼する業者には「どのくらいの数の職人が塗装技能士1級を所持しているのか」を確認してください。
塗装技能士1級は、年単位の実務経験がある職人が外壁塗装に関する学科と実技試験を乗り越えて取得する国家資格です。
実務経験不足の若手職人は2級しか取得していないこともあります。
しかし、優良業者であれば職人の大半に塗装技能士1級を取得させています。
資格については自社のホームページに記載している業者もあるため、依頼の前に確認しておきましょう。
工事後の保証はあるか
外壁塗装は、施工して数年が経過しないと手抜きかどうかがわからない工事です。
そのため施工後も無償で修理してくれるアフターケアに優れた業者を選びましょう。
10年の施工保証をしている企業も多いため、工事後のトラブルが心配な場合は保証制度を確認してください。
ただし、企業の創業年数よりも長い保証期間を設定している業者は危険です。
企業が倒産すると原則として保証を受けられないため、創業5年程度の業者が30年保証などとうたっていたら保証する気がないかもしれません。
見積書が一式ばかりではないか
外壁塗装の見積書では塗装面積や足場面積の数量が「一式」と表記されることがあります。
塗装面積が「一式」と表記されている見積書を出してきたら悪徳業者です。
塗装面積は最も重要な項目です。
細かく面積をはかって見積もりを出すのが一般的なため、「一式」といういい加減な表記をしている場合は相場よりも高額な費用を請求していると考えられます。
「ゴミ廃棄料金」「諸経費」といった重要ではない項目であれば「一式」でも構いません。
しかし塗装や足場面積を一式と表記する会社には注意しましょう。
二重計上されていないか
悪徳業者による外壁塗装の見積書では、同じ項目が名称を変えて二重計上されているケースがあります。
例としては、「付帯部」の塗装があるのに屋根の側面にある「破風」や屋根の裏側である「軒天」が別の項目で存在しているケースです。
「付帯部」とは広い塗装面以外の細部を指します。
「破風」や「軒天」のほか、「雨戸」「雨樋」「戸袋」「庇」「水切り」などが含まれやすいです。
同じ項目があると感じた場合は業者に具体的に尋ねてみましょう。
違いを十分に説明できない業者には依頼しないほうが賢明です。
費用が高すぎないか
相見積もりをすると費用が高額すぎる業者に出会うことがあります。
悪徳業者の可能性が高いですが、工事内容や塗料が異なる場合は他の業者より高額となる可能性はあります。
費用が高い理由を具体的に説明してもらいましょう。
費用が安すぎないか
相見積もりで注意してほしいのは、「安い業者が優良業者ではない」という点です。
安すぎる業者は手抜き工事を行う可能性が高まります。
相見積もりをして極端に安い業者がある場合は、なぜ安いのかを具体的に説明してもらいましょう。
商品名などの項目が具体的か
外壁塗装の見積書では塗料の商品名やメーカー名、樹脂名まで書いてある業者に依頼しましょう。
「シリコン塗料」「フッ素塗料」としか記載されておらず、商品名やメーカー名が書いていない業者は信用できません。
中塗りと上塗りは色を変える
手抜き工事の手法として「2度塗り」があります。
本来は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが必要な外壁塗装を、中塗りを除外して2度塗りにする手抜き作業です。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使うため、2度塗りの手法は見抜きにくいです。
対策として、中塗りと上塗りは少しだけ色を変えることです。
色を変えると「いま塗っているのは中塗りか上塗りか」を工事中に判別できるでしょう。
作業内容を写真で撮影してもらう
作業内容を写真で撮影してもらうことで手抜き工事を抑制できます。
中塗りと上塗りの違いも確認しやすく、業者側としても「手抜き工事に対する知識がある」と判断して無謀な作業を控えるようになります。
カラーシミュレーションのみで色を決めない
外壁塗装の色を決める手段には「カラーシミュレーション」や「色サンプル」があります。
コンピューター上で自宅の色を想定する「カラーシミュレーション」は便利ですが、現実の塗料とは色合いが異なるため信用しすぎてはいけません。
「カラーシミュレーションで決めた色で塗装したら、イメージと違う家になった」というケースは多いです。
カラーシミュレーションで決めるのは全体的なイメージのみとして、細かい色はサンプルや色見本で調整しましょう。
工事費の全額前払いは避ける
工事費用を全額前払いしてはいけません。
費用を全額支払うと、最悪の場合は工事をせずに放置されるおそれがあります。
費用を先に支払った依頼人は業者にとって急いで工事をする理由がなくなるため、工事を後回しにされやすいです。
優良業者でも前払いをするケースはありますが、工事費用の半額までに抑えておきましょう。
工事中のチェックポイント
工事前のチェック事項を通過した業者に依頼しても、巧妙な悪徳業者に騙される危険性はあります。
工事中にもチェックをすることで塗装後に後悔する可能性を低くしましょう。
足場が不安定ではないか
外壁塗装では仮設足場を設置しますが、土台が不安定だと倒壊の危険性があります。
足場の根本が傾いていたり、不安定な位置に土台が設置されたりしている場合は業者に確認してもらいましょう。
洗浄、下地処理を行っているか
外壁塗装の寿命を決める重要な要素として「高圧洗浄」と「下地処理」があります。
「高圧洗浄」とは洗浄機を使って高圧力の水で外壁の汚れやホコリを除去する作業です。
汚れが付いたまま塗装をしてしまうと塗料が剥がれやすくなります。
「下地処理」は、破損した外壁を補修したり、塗料が密着しやすいようにサンドペーパーをかけたりする工程です。
下地処理も塗料の密着性を決める重要な要素のため外壁塗装では欠かせません。
どちらも手間がかかる割に利益が少ない工程のため、悪徳業者は省略しようと考えます。
もし業者が洗浄や下地処理をしていなかった場合は指摘しましょう。
下塗り、中塗り、上塗りを行っているか
外壁塗装では下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが基本です。
塗り回数を減らすと耐用年数(次回の塗装をするまでの期間)が短くなります。
作業工程をすべてチェックできれば問題ありませんが、監視するのが難しい場合は作業ごとに撮影した写真を見せてもらいましょう。
塗料が見積書と同じか確認する
悪徳業者は見積書と異なる塗料を使って利益を確保しようと考えます。
高グレードの「フッ素塗料」と見積書に記載されているのに、実際には低品質な「ウレタン塗料」を使っているかもしれません。
見積書に記載された商品名を確認し、工事現場にある下塗り材や中塗り・上塗り材が合っているかを工事中に確認しておきましょう。
塗料の商品名は一斗缶の表面に記載されているため簡単に確認ができます。
雨の日に塗装をしていないか
外壁塗装は原則として雨の日に行ってはいけません。
なぜなら塗料が流れたり、乾燥不良を起こしたりするためです。
雨の日に塗装をしている場合は塗装後の耐久性が低下するでしょう。
ただし、関西ペイントが販売している塗料「アレスダイナミック」シリーズのみ、雨の日でも塗装が可能です。
アレスダイナミックシリーズを使う場合、見積り段階から注文しなくてはいけないため「雨が降ったので塗料を変えました」とはいきません。
特に相談もないのに雨の日に塗装している場合は、施工不良を覚悟で業者が工事をしている可能性が高いです。
1日に3回も塗っていないか
外壁塗料は1日に3回以上塗ることは困難です。
23℃の気温で塗料に必要な最短の乾燥時間は3〜4時間です。
「早朝から夜まで塗装すれば1日に3回の塗装も可能では」と思うかもしれませんが、乾燥した後に塗装する時間も必要なため、3回塗るには12時間以上かかります。
早朝は結露の可能性があり、夕方以降は気温が低下して周囲も暗くなるため、塗り漏らしの可能性が高まるでしょう。
特別な説明が無いのに1日に3回塗装をしている業者がいたら、悪徳業者と考えて間違いありません。
工事後のチェックポイント
外壁塗装の工事が終わっても安心してはいけません。
問題がないか最終チェックを行いましょう。
施工不良やキズを見落とさない
外壁塗装が終わって足場を解体したら、業者と一緒に最終チェックを行います。
このときに問題点を見つけられなかった場合、後から伝えても有償修理となる可能性があります。
よくある施工不良には以下があります。
- 塗り忘れがある
- 塗料が垂れている
- キズがついている
- 塗装した色が見積りと違う
特に、キズは工事後についたかどうかを判別しにくいため最終チェックの段階で見つけておかなくてはいけません。
塗り忘れは、凹凸が多い場所や窓の裏側、パイプの隙間など見えにくい場所を上下左右からチェックすることで発見しやすくなるでしょう。
トラブルが発生しても業者が対応してくれないなら「住まいるダイヤル」
どれだけ厳重にチェックをしても見落としはあるものです。
工事からしばらくして問題が発覚し、業者が対応してくれなかった場合は「住まいるダイヤル」に相談しましょう。
「住まいるダイヤル」は、「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」という名称で、行政が認めた相談窓口です。
多くのトラブルが寄せられているため、あなたの問題と似た症例も見つかるかもしれません。
まとめ
外壁塗装のトラブルを防止するには、今回紹介した24のチェックポイントを把握しておきましょう。
悪徳業者は利益を確保したりコストを削減したりするために、依頼主のことを考えないで工事を行います。
外壁塗装は相場がわかりにくい業界のため、騙されないように知識を蓄えておきましょう。
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